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「AXIOM 20s Career Talk Live」第8回開催レポート(松尾 茜 氏)2012.12.20
「長崎生まれのお転婆娘だった」という松尾さんは、とにかく英語と旅行が好きだったそうです。高校時代は生物が面白くて医者になろうかなと考えていましたが、農学部を卒業。最初の就職、第一のキャリアの選択に際して、当時は保守的な部分が自分の中にあって安定した大企業で、女性が活躍していて、留学制度があって国際的な仕事ができる会社としてNTTコミュニケーションに入社されました。
当時はIT全盛期で、農学部でさえ理系出身者としてGEEKな先端通信技術部に配属されました。社費留学を目指すも海外留学制度では若い人を避ける傾向にあり、待っているわけにはいかないと考え、20代で私費によるMBA留学を決心し、MITに留学。卒業後は、最初から戦略コンサルタントを希望していたわけではないが、卒業間際にインタビューを受けたところ意外と自分の考えにしっくりくるところがあり、MBA後こそ、まだ自分を鍛えてくれるところが良いと考え、気力、体力、知力を試し鍛えるために戦略コンサルティングを第二のキャリアとして選択されました。
よく戦略コンサルティングは、Up or Out(昇進/マネジャーになるか去るかしかない)の文化のために厳しい場所と言われますが、入社したA.T.カーニーは中途採用者が多くて働きやすい非常に良い会社であったそうです。しかしながら、コンサルタントとして大成したいとか、マネジャーやパートナーを目指すことを希望していなかった松尾さんは、3年目に入った頃から、いずれはコンサルティングを卒業したいと思ったとのこと。ここでも松尾さんは、自分が何を希望して何を希望していないか、しっかり選ぶ力を持っているように思います。考えを幾重に重ねても、何かを捨てて何かを得られない人は世の中に多いのですが、松尾さんは過去に執着なく、いとも簡単に選択することができる。ご本人は気づいていないかもしれませんが、それが松尾さんの力の一つだと思います。
卒業して2年半いろいろ経験ができて卒業してもいいかなと思っていた時に出会ったのが、ミドクラという今の会社。創業直後、まだ1歳の会社に参加することになり、現在に至っています。
松尾さんのお話を聞いて感じたのは、最初から目標を定めてそれに向かって走っているわけではないが、大きな方向は最初から決まっているようであることです。「旅行と英語」から始まった人生の旅は、やがて海外MBA留学を実現化することになったり、医学を目指しながら農学部であったり、大手企業から始まったキャリアは、プロフェショナルファーム、そしてスタートアップに飛び込めたり、エンジニアバックグラウンドがなくても今は外国人ITエンジニアとも一緒に夢を追いかけて仕事ができたり、まるで、新しい人々に出会う旅をしているように感じます。エンジニアの世界に飛び込んでも、アメリカのビジネススクールに飛び込んでも、スタートアップに飛び込んでも、恐れることなく、少しずつ次の世界、次の旅への力、次のステージに挑戦する力を備えているように思う。「自らのアジェンダを持つことが大事」という松尾さんのキャリアの考えは、大仰なキャリア論ではなく、自然体で素晴らしい考え方だと思います。
これは考え方というよりも、飾り気のない品格を備えた人柄からくるものだと思いました。周りに流されることなく、先ず、自分が出来る事とできない事、自分がやりたい事とやりたくない事、自分を知ることはこれからの若い人達にとっても、キャリアを考える上でとても大事なことだと思います。松尾さんは、将来は起業、その先はベンチャーキャピタリストや教育者になりたいと仰っていましたが、松尾さんの等身大の今を知ることができた今回のトークライブは、私の望外の喜びとなりました。
また最後に松尾さんから「若い人達と友達になりたい」との言葉が出ましたが、いみじくも私も最近になって、「若い人達からこそ学びたいがその機会が少なくなってきた。」と思うようになっていましたので、同じような考えを30代の松尾さんが持っておられることにとても驚きました。「今までは世界を広げてきたが、これからはさらに絞り込んでいきたい」という松尾さん。まだまだミドクラでやるべきことが多そうですが、松尾さんの挑戦と成功を参加者の皆さんと一緒に心から応援したいと思ったセッションでした。
QUICK Question
人生最後の食事は何を食べたいですか?
(答) 未来のパートナー 彼と一緒に食べたい。何がというのはありません。
未来を明るくするにはどうすれば良いと思いますか?
(答) 良く睡眠をとることが大事だと思います。睡眠不足では健全な考え、判断ができず前向きな発想は出てこないと思います。これだけでも未来が明るくなるように思います。
もし今、20代なら、MBAに留学しますか?
(答) また留学しますね。MBAに行きたいというよりも、留学はしたいです。
尊敬する経営者は?
(答) 原 丈二 氏(ベンチャーキャピタリスト) 女性では、ココ・シャネルです。女性であるがゆえの障害を乗り越え、自分が持つファッションという夢をやり遂げた点を尊敬しています。
推薦図書を教えてください。(※下記URLは外部サイトに移動します)
開催概要
- 日時: 2012年12月1日(土)14:00~16:30 (13:45開場)
- 会場: 東京ミッドタウンタワー 7階 d-labo by SURUGA Bank
- 最寄駅:東京メトロ日比谷線・都営大江戸線「六本木」駅直結
東京メトロ千代田線「乃木坂」駅 徒歩約3分 - 定員: 40名
- 対象: 18歳以上35歳未満の方なら、どなたでも。
※当日はどうぞカジュアルな服装でご来場ください。 - 参加費:無料
- 主催: 株式会社アクシアム
- 協力: d-labo
講演者/パネリスト 略歴
東京大学農学部卒業。2008年MITスローンビジネススクールにてMBAを取得。
大学卒業後、NTTコミュニケーションズ(株)にて、インターネットサービスプロバイダー(ISP)の運用管理、企業向けデータ通信サービスの営業・プロダクトマネジメントに関わる。MBA取得後はA.T.カーニー東京オフィスにて、商社・ハイテク等の幅広い業界で新規事業戦略、オペレーション改革、コスト削減、組織設計等のプロジェクトに携わる。昨年春からスタートアップ、ミドクラにEmployee#8の社員として参画。クラウドコンピューティングの分野で、国際色豊かなメンバーと革新的な技術で新たな市場を作り出すべく日々格闘中。
株式会社アクシアム 代表取締役社長
コーネル大学 Human Resource Executive Development Program修了。
留学カウンセラーを経て、エグゼクティブサーチのコンサルタントとなる。1993年に株式会社アクシアムを創業。MBAホルダーなどハイエンドの人材に関するキャリアコンサルティングを得意とする。社会的使命感と倫理観を備えた人材育成を支援する活動に力を入れ、キャリア開発をテーマにした講演活動など多数。1997年~1999年、民営人材紹介事業協議会理事。1998年~2002年、在日米国商工会議所(ACCJ)人的資源マネージメント委員会副委員長。
お問い合わせ
本イベントについてのお問い合わせは、下記連絡先までお願いいたします。
株式会社アクシアム イベント事務局
Email:event@axiom.co.jp