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イベントジョブフェア
海外大学院合格者ジョブフェア2018開催Report2018.06.28
アクシアムでは5月26日(土)、六本木・泉ガーデンギャラリーにて、今年海外大学院に合格・留学される方を対象とした「海外大学院合格者 ジョブフェア 2018」を開催いたしました。
本イベントも、今年で14回目。この日集まってくださったのは、留学を目前に控えた合格者の皆さん。そして、海外ビジネススクールおよび大学院卒業生を積極採用している、外資系・日系企業です。
会場はいよいよ始まる留学生活にむけ、ご自身のキャリアについて情報収集をしようという皆さんの意欲と熱気に溢れ、積極採用企業の方々と熱心に交流するようすが会場のあちこちで見られました。
2018年 参加企業一覧
アマゾンジャパン合同会社
インテグラル株式会社
MSD株式会社
株式会社グロービス
株式会社 経営共創基盤
J.P.モルガン
ジョンソン・エンド・ジョンソン株式会社
日本イーライリリー株式会社
※参加企業は順次公開してまいります。
開会のご挨拶/株式会社アクシアム 代表取締役社長 渡邊光章
皆さん、おはようございます。まずは海外大学院への合格、本当におめでとうございます。本日会場にお越しの皆さんの多くは、弊社・アクシアムのキャリアコンサルティングをお受けいただいたり、また先週2回にわたって開催したセミナーを聴講いただいたりして、すでにMBAのキャリアについてお話をさせていただいています。ですが今日はあらためて、留学間近の皆さんに3つのことをお伝えしたいと思います。
私がアクシアムを創業してから25年以上が経ちますが、この数年はMBA採用が最も活発であり、新たに採用を行う企業も増えている印象です。空前の売り手市場ともいえるこの状況下では、高い報酬提示やポジション名が踊り、どうしても短期的、つまりMBA卒業時の就職先のことばかりに目がいきがち。ですが、ぜひ長期的な「時間軸」を大切にしていただきたいのです。これが一点目です。貴重な留学という時間、ポストMBAの時間を使うのですから、長い目でのご自分の育成という視点でもキャリアを選択してほしいと思います。
それから第二には、せっかく海外に留学されるのですから、大学院の勉強以外にも色々な経験をしてほしいです。日本で世界のことを考えるより、きっとずっと多くのことが感じられるでしょう。ぜひご留学先から「MBA」に加えて、例えば4つの何かを持ち帰ってください。英語でのコミュニケーション力でもいいですし、リサーチプロジェクトの経験でも、ネットワークでもかまいません。その4つに正解はありません。皆さんが自分なりの”MBA plus 4”を見つけてください。その4つは、必ず皆さんにとって生涯の資産となるはずです。
最後に、皆さんには将来、ぜひ自分の雇用だけでなく他の人の雇用も生み出せる人材になっていただきたいと思っています。経営を目指すと目指さないとにかかわらず、日本をけん引するリーダーとして活躍されることを願います。
数年前に皆さんと同じ席に座ってこのプレゼンテーションを聴講し、今度は採用側として参加している、という先輩方が今日は来場されています。そんな諸先輩方とも交流を持っていただき、より豊かな留学生活を送る参考にしていただければ幸いです。
午前の部/企業プレゼンテーション
午前の部では、限定企業4社によるプレゼンテーションが行われました。各企業のスピーカーの方からは、事業内容、今後の目論見、求める人材像、インターンシップの採用情報など、貴重なお話をしていただきました。
MSD株式会社
大谷 潤 氏
私たちMSDのミッションは、「世界中の人々の生命を救い、生活を改善する革新的な製品とサービスを発見し、開発し、提供する」ことです。私たちは100年以上変わらないこのミッションを非常に大切にして、日々事業を営んでいます。また、第2代社長のジョージ・ W・メルクの言葉「医薬品は人々のためにあるのであり、利益のためにあるのではない」も大切にしており、この言葉はMSDを表していると思います。
グローバルな企業であるメルク・MSDは、米国ニュージャージー州ケニルワースに本社を構え、2017年の売上高は約401億ドル、研究開発費は約73億ドルを投じており、研究開発にとても力を注いている会社です。その日本法人であるMSDの昨年の売上高は約354億円で、日本第4位の規模を誇ります。
リーダー育成に関して、私たちは経験・知識・能力をバランス良く伸ばすことが大事だと考えています。そのための豊富なオポチュニティが用意されています。ひとつは、“Japan Leadership Program(JLP)”。皆さんのように大学院(MBA)卒業後の進路としてや在学中のサマーインターンとして人材を受け入れています。また、直接部門に入っていただく道もあります。例えば、皆さんでしたら、戦略部門やIT部門などでご活躍いただくことが可能かと思います。
私たちのJLPの目的は、「日本でシニアリーダーとして、また、グローバルで活躍できるリーダーとしてのポテンシャルを持つ人財を発掘し、育成する」こと。約3年にわたって濃縮されたアサインメントがされ、JLP1人につき1人の役員がつくなど手厚いサポート体制でその成長をサポートしています。この取り組みは2011年にスタートしたのですが、これまで13名が卒業し、現在は11名が在籍中です。ではJLP現役生である大西から、実際のプログラムについてご説明します。
大西 裕絵 氏
MBA後のキャリアを考えるにあたり、チャレンジングな業務を行えること、グローバルとの接点があること、MBAで学んだことを活かせることなどを重視し、JLPを選びました。1年目には経営戦略・コマーシャルエクセレンスに所属し、数多くの部門横断的なアサインメントに携わる機会を頂きました。現在はオンコロジーマーケティングでJLP2年目として新しいアサインメントに取り組んでいます。
JLPの良さは、各人のキャリアゴールに沿って柔軟にアサインメントを組み立てられる点、また役員との定期的な面談などを通じて経営者としての視座やリーダーシップスタイルを学べる点だと感じています。このプログラムにはコンサルティングファーム、事業会社、金融、省庁など、多様なバックグラウンドの方が参加しており、各々の人がその能力を発揮して活躍しています。JLP同士でお互いの知識や学びを共有する機会も自発的に設けています。
最後に、MSDは様々な働き方の選択肢を提供することで、実力を十分に発揮できるような環境があることも魅力です。私は2児の母でもありますが、裁量労働制や在宅勤務制度を活用することで、自分の育成と成長の機会を得ることができていると感じます。JLPに魅力を感じて頂けた方々と、是非一緒に頑張っていければと思います。
株式会社グロービス
福田 亮 氏
本日は「グロービスの物語」、そして私も所属する「企業研修部門」についてご紹介したいと思います。1992年、グロービスは渋谷の貸会議室からスタートしました。創業者である堀義人がハーバード・ビジネススクールの留学時にアメリカで「人財育成」の可能性を痛切に感じ、またアントレプレナーシップという社会との関わり方を知って卒業後に起業した会社です。起業当時、社員はわずか20名で、当然ブランドもなければ経営資源もない状況。ですが、「ビジョン」と「志」だけはあったと堀はよく語ります。
そのビジョンとは、“「ヒト」・「カネ」・「チエ」のビジネスインフラを構築し、社会の創造と変革をサポートする”というもの。私たちのビジョンは、その創業当時からまったく変わっていません。
またビジョンと同様に、私たちは3つのことを大切にしています。それは「社会的善のビジネスを行うこと」、「自らの可能性を信じること」、そして「ユニークネスにこだわり自ら考え行動すること」です。これらのビジョンや目的に共鳴した仲間と共に、その可能性を信じ、理想を一つ一つ実現していける組織…それがグロービスです。
創業から26年が経った現在のグロービスは、運営する経営大学院から多くの卒業生を創造と変革の志士として、社会に送り出すことができました。さらに、のべ1200社へ人材育成を通した企業変革のご支援をさせていただく機関となり、また、ベンチャー投資においては100社以上、660億円の投資実績をもつ日本最大規模のハンズオン型VCとなるなど、成長を続けてきています。
私は、グロービスで働くというキャリアの意味は「ステップ・アップ」であると考えます。つまり、生涯を通じて学び、自分を磨き続けられる場であること。そして情熱を傾け続けられる仕事に出会えること。MBA卒業後も学び、自分を高め続ける機会がふんだんにありますので、皆さんにとっても魅力的なキャリアではと思います。
では次に、企業研修部門の仕事についてご紹介します。「経営人材・組織変革プロフェッショナル」という仕事は、将来の経営者を発掘し創る「人創り」、そして理想を描き、強く賢く俊敏な組織を創る「組織創り」を行うことによって、健全かつ持続的な企業の発展を支援する業務です。経営学のコンセプトでいえば、「Authentic leadership(本物のリーダーシップ)」と「Learning Organization(学習する組織)」の実現を支援する仕事でしょうか。
そのためにコンセプトを創り、それができるソリューションを創り、提供していく。あらゆるものを自分で創りあげる必要があり、大変ではありますが大きなやりがいがあります。また人と向き合う仕事でもあり、喜びも悔しさもありますが、その「達成感」と「感動」は、なかなか味わえないものです。
さらに、新たに「テクノロジーで教育にイノベーションを起こそう」というプロジェクトを始めており、それらも大変面白くやりがいのある仕事ではないでしょうか。具体的には、「テクノベートMBA」という最新のテクノロジーを理解し、ビジネスにイノベーションを起こすことのできる新時代の経営者やビジネスリーダーを輩出するための新たな教育構想や、「テクノベート・ラボ」という大企業・スタートアップの各ステージにおいて、グロービスグループ全体のリソースを有機的に統合し、新事業創造の支援を行っていく事業など。ぜひこのように新たな挑戦を続けるグロービスを、キャリア選択のひとつとして知っていただければと思います。
株式会社 経営共創基盤
経営共創基盤(以下、IGPI)は11年前に設立された比較的若い会社です。元産業再⽣機構COOの冨山が代表取締役CEOを務め、東京・北海道・上海・シンガポール・ハノイに拠点を置き、IGPI単体では約200名、グループ全体では約5,100名の従業員を抱える組織です。
「IGPIはコンサルティングファームなのか?」と聞かれることがありますが、コンサルティングファームという定義は、半分は正しく、半分は間違っているといえるでしょう。私たちのサービスカバレッジは非常に広く、戦略コンサルティングや事業再生、M&Aアドバイザリー、PEファンド事業、自己勘定投資、スタートアップ投資、海外進出支援、事業会社経営など多岐にわたります。ハンズオンの案件もハンズオフの案件も手掛け、クライアントの企業サイズとステージもさまざまです。
イメージとしては、「IGPIは戦略コンサル+投資銀⾏+PEファンドの要素を兼ね備える組織」でしょうか。私たち自身は自らを「⻑期的・持続的な企業価値・事業価値の向上を⽬的とし、企業や事業のさまざまな発展段階における経営⽀援を行うプロフェッショナル・ファーム」と説明しています。そして『⻑期的・持続的な企業価値・事業価値の向上』という言葉通り、最近の主要なターンアラウンド実績(営業利益率の推移)では、ハンズオン経営⽀援によりクライアントの収益改善に大きく貢献しています。
私は皆さんと同じくMBA留学し、Kelloggを卒業して昨年IGPIに入りました。なぜIGPIを選んだのかというと、プロフェッショナルとして事業や産業を長期・持続的に成長させたいと考えたとき、「戦略だけ」「財務だけ」では弱いと考えたからです。また、私はコンサルタント(アドバイザー)になりたい訳ではなく、実際にビジネスの場で勝負がしたいと思いました。加えて、幅広い案件を手掛けられるIGPIなら、さまざまな領域へキャリアを展開する、あるいは深堀りするオポチュニティが豊富にあると考えたからでした。では、具体的にIGPIにどのようなキャリア機会があるのか? ディレクターの豊田から説明させていただきます。
私たちが目指しているのは「⽇本や世界の未来を担う経営⼈材の基盤(プラットフォーム)」になることです。ですからメンバーには、さまざまな案件を同時進⾏的に複数経験してもらい、戦略・財務・投資・法務・組織など、経営⼈材に必要な知識・経験を習得してもらいます。私自身、会計士として監査法人にいたのですが、「経営者としての総合的な視点」を持って全⽅位的にクライアントをサポートしたいとの思いから、IGPIに転職しました。
入社後は自己投資した企業に入り込み、ハンズオンで営業改⾰と管理体制の強化を担当して泥臭く現場の社員を動かすことを学んだり、企業再生の財務モデリングを担当して数カ⽉後に現⾦がショートする状況を立て直したりといった経験をしました。さらに、ベンチャーへ投資して役員としてその育成に関わる、M&AアドバイザリーとM&A後の戦略策定や組織再編にハンズオンで携わる、出向して新規事業開発をリードする、なども。現在はIGPIの投資案件先に、執⾏役員としてハンズオンで関わっています。
このように、通常ひとつの会社では得られないような多種多様なスキル、経験を身につけられるのがIGPIならではの魅力ではないでしょうか。ぜひ経営人材を目指す皆さんの参画をお待ちしています。
インテグラル株式会社
ディレクター 早瀬 真紀子 氏
私は大学卒業後、都市銀行や証券会社のM&A部門を経て、2003年にHBSへ私費留学しました。卒業後はマッキンゼーでコンサルタントとして勤務し、2007年にインテグラルへ参画。今年で11年目となります。インテグラルでの主な担当案件は、ファッションブランドの再生や賃貸斡旋業の資本増強案件、世界最大級のクロマグロ養殖業の成長支援などです。そのうちファッションブランドとクロマグロ養殖業の案件については、ほぼ常駐で携わっています。
私がインテグラルへ転職したのは、ちょうどその創業時。たまたま縁あって声をかけてもらったのですが、やはりハンズオンで事業に関わりたい、事業を動かしたいという思いがあったからでした。その意味では、希望どおりの仕事を大きなやりがいをもってさせてもらっていると思っています。
皆さんは海外大学院にご留学目前ということで、私のつたない経験にはなりますが「ハーバードでの学び」についてお話ししたいと思います。私の「ハーバードでの学び」、そのひとつは「世界は広い!」と実感したことでした。人種・個性・価値観など、本当に色々な人との出会いがあり、彼らと過ごせたことは貴重な体験であったと思っています。それから「想像力をもつ」ことの重要性。「想像力をもつ」とは、人種も個性も価値観も自分とはまったく違う相手の考え方を感じること。例え理解は後からになっても、色々な角度から見てみようとする、またその違いに驚き過ぎないで受け止める、という姿勢を身につけることができました。
それから「成長を続ける秘訣」をある教授の言葉から学びました。卒業間近のある日、その教授が「これから皆さんは世界で活躍するだろうが、同級生の状況をみて、自分と比較してジタバタするな。人それぞれに成長のスピードがある。だから人は人、自分は自分と心得て、自分のペースを崩さずに常に前を向いて進みなさい」という意味のことを言ってくれたのです。この言葉を聞いた時、とても素直な気持ちになれました。5年後、10年後を想像しながら努力はもちろんするのですが、目の前の仕事を楽しむ余裕のようなものを得られたと思います。これらの学びは、いまインテグラルの仕事を行う上でもとても活きています。
インテグラル創業理念は、「経営を日本の改革に繋げる」ことです。代表取締役パートナーの佐山を含め5人のパートナーが、投資と同時に経営支援も行って相乗効果を狙う“バイアウト投資”、つまり欧米のPEファンドモデルを改良した日本型バイアウトを行う新しいファームを創りたいと立ち上げた会社です。本日はそんなインテグラルを紹介する映像を持参しましたので、ご覧ください。
映像にあったように、16社の投資先のほとんどには、インテグラルのメンバーが常駐して経営を支援しています。社名の『Integral』は「積分、積み重ね」を意味する英単語ですが、「ハートのある信頼関係と最高の英知の積み重ね」という私たちの思いがこもる社名です。私たちは『Trusted Investor=信頼できる資本家』を目指して投資活動を行い、これからも世界に通用する日本型企業改革の実現に向け活動していきます。日本を変えていきたい、ハンズオンで自ら関わりたいという熱意をお持ちの方に、ぜひ仲間として加わっていただきたいと思います。
午後の部/企業ブースでの個別交流会
午後の部では、出展企業ブースを自由に訪問いただく個別交流会を開催。各ブースでは、企業でご活躍中の留学経験者や採用担当の方から、ビジネスのご紹介、リーダーシッププログラムやサマーインターン情報、入社後のキャリアチャンス等について詳しい説明がされていました。
参加者の皆様から、来年参加される後輩へのメッセージ
- 多くの志望先企業の社員の方と生でお話させていただいたので、とても勉強になりました。
- 実際の会社のイメージがわかりました。インターンシップの選考プロセスをつかむことできました。
- 壮行会を実施しない企業の方とお話することができ、参考になりました。
- 興味のある企業がどういう社風なのかを知ることができて、とても参考になりました。
- 企業の方のお話を聞けるとともにMBAのネットワーク構築にも役だちました。
- MBA後のイメージが概念的かつ具体的に理解できました。
- 色々な企業のお話が聞けて、キャリア形成にとても役に立ちました。
- 一度に効率的に企業を回れる機会なので、ぜひ参加した方が良いと思います。
- MBAの選考プロセスや採用企業のイメージが一気につかめる良い機会です。
- 幅広い企業の方と、直接お話しできる貴重な機会だと思います。
- 人事の方と直接お話しし、つながれる貴重な場です!
- 特に私費留学の方には、企業分析のためにおすすめします。
- 留学前にネットワークを広げ、企業の情報も得られる貴重な機会です。ぜひおすすめです。
- MBAを通じて、各企業に参加された方のパーソナルなお話も聞けて良かったです。
渡航前のお忙しい中、貴重なお時間を割いてご参加いただきました皆様に心より御礼申し上げます。 今回のジョブフェアの内容が、これからの皆様の展望を実現させるために、少しでもお役に立つことを願ってやみません。アンケートにご協力頂きました皆様のお声を大切にし、今後の運営に反映させていただきます。
皆様お一人おひとりの留学生活が充実したものとなりますよう、心よりお祈り申し上げます。
株式会社アクシアム スタッフ一同
開催概要
- 日時:
- 2018年5月26日(土) 11:00~16:00 ※開催終了しました。
- 場所:
- 泉ガーデンギャラリー
- 最寄駅:
- 東京メトロ南北線「六本木一丁目駅」
- 定員:
- 100名
- 参加費:
- 無料
- 主催:
- 株式会社アクシアム
お問い合わせ
本イベントについてのお問い合わせは、下記連絡先までお願いいたします。
株式会社アクシアム イベント事務局
Email:event@axiom.co.jp