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イベントジョブフェア
海外大学院合格者 ジョブフェア2014 開催Report2014.06.05
アクシアムでは、2014年に私費で海外の大学院にご留学される方々を対象とした「海外大学院合格者 ジョブフェア 2014」を開催いたしました。
当日は留学を目前に控えた海外大学院に合格された皆様と、MBAをはじめとした海外留学生の採用をお考えの、外資系・日系企業20社が一堂に会しました。
2014年 参加企業一覧
PwC PRTM マネジメントコンサルタンツ
※五十音順
壮行特別講演
(総括:アクシアム 代表 渡邊光章)
合格者の皆さんと一緒に壮行会講演を伺った所感を学生の皆さんの備忘録がわりに、述べさせていただきます。
石黒さんのお話は、カジュアルですが、実はとても深い大事なメッセージが込められていました。
「Beyond the limit」:再定義
「MBA留学を機会に、人生を再定義して見なさい。卒業時だけではなく、2020年、さらに50年後、これからの日本や世界がどうなるのか、そんな事を考えてみながら、人生を振り返りながらも、自分の可能性の上限を決めつけないで、自分が本当に好きな事は何か、自分をしっかりと見つめ直してみてください。」という、とても重要なキャリア形成の要諦を、とても優しく、ご経験をもとにお話してくださいました。
Stanford大学に留学される前に、男女雇用均等法施行前に名古屋大学を卒業されていますが、当時の四大卒女子には今と違って大企業の総合職の門戸は一社も開いていない中、男子に混ざってブラザーに入社。その後、結婚を機に、投資銀行に波いるMBAの中に混ざってBAで入社。その後、外資系ラグジュアリー企業にマーケティング職で入社されました。「鍵がかかっていて全く閉ざされていれば無理ですが、鍵がかかっていなければ、少しでもドアが開いていれば、こじ開ける自信はあります。」という言葉が印象的でした。
「子供が生まれたものの、保育所が見つからず、日本で子育てしながら働くのは無理と思い、MBA留学を決意しました。10校程度出願して9校合格したが、テックにも興味が強かったのでStanfordに留学することにした。」とおっしゃるので、なおさら驚くばかりです。
「1992年から1994年にStanfordに留学しましたが、結果的にバブル崩壊の日本を離れ、インターネットの幕開けの時にStanfordを卒業しました。Stanford Business Schoolはまさに優秀なスタートアップ企業そのもののようで、歴史のある西部の大学に比べて歴史が短く、NASAからの補助金が他のアイビーリーグの学校より少なく、単なる学び舎から脱却したところが特徴で、先生もほとんどが経営経験をもっており、産官学の構造が成立し、まわりにアントレやVCも多く、成功者も失敗者が数多くいます。私の頃にも大失敗した直後の(後日5つの会社をIPOさせた)起業家がきて、話をしてくれました。学校そのものが、失敗を提唱しています。なので、私も在学中に起業を決意することになったのは自然なことでした。」
そこまでのお話を聞いていても、「石黒さんは、前例がなくても飛び込んでいける力、すなわち、結果を計算しないでも飛び込んで成果を勝ち取り、階段を上がって時に落ちたりしても、またそれ以上のジャンプ力を手に入れて上の段に上がることができた方だが、それを可能にしたのは知識や経験や学力もさることながら、強い意思なのだと思いました。
石黒さんが、これからアメリカ、欧州、アジアと広く海外ビジネススクールに留学される方に、合格者の方に強く伝えたかったことは以下の4点だったと思います。
1.ビジネススクールが求めるもの
- ビジネス
- 経験
- 貢献
既に出願のエッセイに書いたように、今まで何をやってきたこと、将来やりたいことはなにで、それをやるにはMBAが必要で、自分はビジネススクールに何が貢献できるのか、ということですが、MBA後のキャリアもまさに同じです。MBAはゴールではなく、手段だと考えたほうがいいでしょう。卒業後もそれが繰り返されていきます。 私はロールモデルを信じません。時代の変遷とともにロールモデルは変わってしまいます。今の経営者、リーダーの経験とはことなる、自分がロールモデルを作らないといけないと思っています(この部分のお話は特に共感いたしました)。
2.人生を棚卸しをしましょう。
- 自分は何がしたかったのか?
- 自分の達成したものは何だったのか?
- 失敗はしたか?
- 成功はしたか?
- その時、私はどう感じたか?
- 人は私に何を期待しているのだろう?
- 自分を最大化する価値とは何だろう?
- 自分にとって一番大切なものは?
- そのために、何を手放して、何を得るのだろう?
MBA留学中に、人生を振り返り、MBA卒業後のプランを改めて考えてみましょう。MBA留学は必ずリターンがあります。最近日本人留学生が減っていると言う話もありますが、ビジネススクールのアドミッション側が日本人を絞っている側面もあります。私のStanfordの同期は日本人が15名いましたが、今年は数名になっています。さらに、大きな社会の変化を見て見るとどうでしょうか。女性の理工系学生の減少や、上場企業経営者の中での女性の割合が0.68%という事実や、2020年には労働人口は明らかに減少してしまう中で、これから2020年まで、さらには50年後の世界と日本の構造がどうなっているのか、経済がどうなっていくのかしっかり考えてみる必要があります。
3.ビジネススクールを卒業した後、皆さんいろいろな進路があると思いますが、ぜひ、次のことをお勧めします。
- 好きを仕事にする
- 失敗する
- 誰もやらなかったことをやる
心から皆さんに伝えたいのは、好きな事を仕事にするということ、そこにチャレンジしていくこと、失敗することは良いことだとうことです。よく「私はこんな実績があります、これまですべて成功してきました。」と言う人がいますが、それは誰かがやったことを繰り返してやっているだけで、誰もやったことのないことに挑戦すれば失敗するのが当然なぐらいです。
4.MBA後の仕事の仕方
- 好きな仕事についたのであれば、まずはその会社や仕事のルールを守ること、ルールの中で、120%の成果を出すこと、言われた仕事だけで終わらず自分で役割を作っていくこと、結果と自分が決めた目標にコミットすること、などがとても大切です。
この4点はとても大事なメッセージで、石黒さんの著書「言われた仕事をやるな」に書かれていることですが、決して「好きなことだけやれとか、ルールを守らないで、勝手な事をして、失敗してもいい。」と言っているわけではありません。私は「自分が決めたこと、好きな事なら、やれるようにしろ、成果にコミットしろ。」と激を飛ばしておられるのだと理解しました。
最後に以下の経歴の方は誰だと思いますか?
小学校 中退
最初の仕事 荷物運び
22歳 起業に失敗
23歳 州議員に立候補 落選
25歳 下院議員に立候補 当選
25歳 起業に失敗
26歳 恋人と死別
27歳 精神病にかかる
34歳 下院議員に立候補 落選
以降6回、議員選挙に落選
51歳アメリカ合衆国大統領
誰あろう、アメリカでも最も偉大だとされる第16代 アメリカ合衆国大統領 エイブラハム・リンカーンの経歴です。失敗、落選の連続の後に、偉大な功績を残しました。
皆さんも、ぜひチャレンジングな失敗をしてください。
ジョブフェアに参加して~2014年参加者の声~
- 各社の内容について直接お話を伺う良い機会でした。
- 担当者の方が皆さん感じよくて、非常に有意義なセッションでした。
- ブースでのお話が盛り上がり、結果的にブースをまわる数が以外と限られてしまいました。ただ一つ一つのお話が貴重でしたので、大変満足しています。
- 多様な企業が参加されており視野が広がりました。
- ホームページではわからない情報や、実際に人と会うことによるメリットを非常に多く得られてよかった。
- プレゼンテーションの企業様が限られていたので少し残念でしたが、様々な企業様のお話をお伺いできて良かったです。
- 事業会社がもう少し多いと良いと思いました。
- 2社しかまわれませんでしたが、非常に有意義でした。
- 石黒様のスピーチは大変有意義でした。
- 各社員様とじっくりお話することができました。
- 企業の方と直接話す機会がもてて良かった。
- ブースを回るだけでもかなりの時間がかかり、プレゼンを見ている暇がありませんでした。
- 多くの企業と接点を持てて良かったです。
参加者の皆様から、来年参加される後輩へのメッセージ
- 業界をしぼらず、様々な方にお話を伺い、今後のキャリアを検討されると良いと思います。
- このイベントにしか出られない企業様も多くいらっしゃるので、本イベントへの参加を強くおすすめします。
- 興味があまりないところも、扉をたたくと新たな発見があります。
- 業界/企業研究を進める上で非常に良い機会だと思います。
- 良い情報収集の場だと思いますので、是非参加すると良いと思います。
- ジョブフェアは貴重な情報を得られる場です。ご受験頑張ってください。
- 是非参加してください。自分の可能性を探すことができます。
過去のジョブフェア参加者(ビジネススクール卒業生)からのメッセージ~
- 想定外の企業と出会い、インターンシップを受けることができました。その後フルタイムのインタビューを受け、結果としてその会社に入社することに決めました。留学は単なる夢ではなく、ビジネスの現実をしっかり理解し、自分の中の「価値観」を磨くことであると渡航前のタイミングで気付けたことが、ジョブフェアに参加した何よりの収穫だったと思います。
- 外資系企業の求める人材、コンサルタント会社が求める人材がどのようなものなのか、しっかり留学前に知ることができて気合いが入りました。その「目線の高さ」を理解することができ、留学期間中の励みになったと思います。モチベーションを高く持ち続けられたこともあり、卒業後には志望していた外資系戦略コンサルティングファームでオファーを頂くことができました。ですが、入社がゴールではないので、常に「目線の高さ」を維持・向上できるようにしたいと思っています。
- 多くの採用ご担当者は、金融であれ事業会社であれ、売り手市場となっても、やはり能力やスキルだけでは計れない、より優秀な人材を求めていることが良く分かりました。売り手市場と高をくくっていた自分の認識の甘さに気付かされました。就職活動・インタビューが本格的に始まる2年生の秋までに、真剣に自分の希望を理解しておくこと、そして自分なりのキャリアの考え・プランを持つ必要があることを知りました。MBAならどんな業界でも可能性があるという曖昧な話ではなく「この会社ならこんな人を求めている」という企業の本音を知ることが現実を知る第一歩だと思います。
- もっと多数の企業の本音を知りたかったです。しかし、日本ではまだまだMBAらしいキャリアパスを提供可能な企業が少ないことを理解できました。このようなイベントが盛んになり、MBAを理解している企業の参加をもっと呼び掛けてほしいと後輩の方たちのためにも希望します。海外に留学してしまうと、どうしても日本の市場の変化を細かく知ることは難しく、現地に行く前に企業の生の声を聞けたことで、留学中の活動パターンを立てられたのは良かったです。
- 自分以外のMBA合格者(つまり競争相手)が、どのような業界を希望しているのかを知ることができました。他の人と同じキャリアパターンを選択することは、逆に非常にリスキーだと考えており、採用企業の情報はもちろんのこと、同期のMBAたちの動向を自分の目で見られたのは有意義でした。
渡航前のお忙しい中、貴重なお時間を割いてご参加いただきました皆様に心より御礼申し上げます。 今回のジョブフェアの内容が、これからの皆様の展望を実現させるために、少しでもお役に立つことを願ってやみません。
アンケートにご協力頂きました皆様のお声を大切にし、今後の運営に反映させていただきます。
皆様お一人おひとりの留学生活が充実したものとなりますよう、心よりお祈り申し上げます。
講演者/パネリスト 略歴
石黒 不二代(いしぐろ ふじよ)氏 プロフィール
2008年に東証マザーズ上場。日経産業新聞「Smart Times」、日経ビジネスオンライン「企業の成長のカギを握る、デジタルマーケッター奮闘記」の連載など、経営戦略・マーケティング戦略に関する執筆活動や講演活動、メディアへの出演も多数。ad:tech tokyoでは、2009年からアドバイザリーボードを務める。名古屋大学経済学部卒業。米スタンフォード大学MBA。経済産業省 産業構造審議会委員などの公職も務めている。2008年、自著本「言われた仕事はやるな!」(朝日新書)を出版。
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本イベントについてのお問い合わせは、下記連絡先までお願いいたします。
株式会社アクシアム イベント事務局
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