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イベントジョブフェア
海外大学院合格者 ジョブフェア2013 開催Report2013.06.03
アクシアムでは、本年度、私費で海外の大学院にご留学される方々を対象とした「海外大学院合格者 ジョブフェア 2013」を開催いたしました。
当日は留学を目前に控えた海外大学院に合格された皆様と、MBAをはじめとした海外留学生の採用をお考えの、外資系・日系企業16社が一堂に会し、大変盛況なイベントとなりました。
2013年 参加企業一覧
PwC PRTM マネジメントコンサルタンツ
※五十音順
壮行特別講演
(総括:アクシアム 代表 渡邊光章)
「honest」「Straightforward」
本日、私を含めた皆さんが樋口さんの講演を聞いて感じたことは、樋口さんのすばらしいお人柄、ビジネスリーダーとして必要とされる人間性や人となりであったのではないかと思います。奇をてらわず、屈託なく、そして若い世代の心情に寄り添った話ぶりは、僭越ながら、まさに「素直」なお人柄であると思いました。英語で表せば、「honest」「Straightforward」というのでしょうか。
自己紹介として、大阪大学工学部を卒業し、松下電器(現パナソニック)に入社したところからお話しをしていただきました。当時、大阪から世界に出ていくというような発想も特にないところから、一転ハーバードに留学されることになり、親から「人の話を遮ってはいけない」と教えられた樋口さんが、英語で異文化の人達とアグレッシブに議論しなければサバイバルできない世界に飛び込んで苦労されたいきさつには、多くの方が共感していたように思います。樋口さんをとても身近に感じるお話しでした。
その後、戦略コンサルタントとしてのプロフェッショナルな仕事を経験し、そこから200名程度のアップルに転職し、さらにコンパックへ移ったわけですが、図らずもDEC、つづいてHPと統合されて、組織のスケールと責任が大きく拡張されました。そしてついには数千名の日本HP社長になられ、その責任の重さに身震いされた話や、ダイエー経営再建の任にあたっていた499日、そして6年前から現在の日本マイクロソフトに社長の任にあたっているお話など、詳しくお話しいただきました。
松下電器では、溶接機械の配属になり、11年間もその設計に明け暮れる日々を過ごされたそうです。同期が研究所で先端のIT技術などを華々しく研究しているのを横目に、所謂3K職場ともいうべき溶接の現場に張り付いて、真剣に目の前の課題、仕事に取り組んだとのこと。大学時代よりも松下に入社してからの方が勉強したというのも、周りの方とは逆だったそうです。勉強したことが翌日使えることがとても楽しかったとのことでした。
溶接機械の事業部はそれほど大きくなく、セールスや購買部門など、いろいろな部署、職種の人と一緒に仕事をする機会が多かったことも、とても良い経験となったそうです。部門が違うと物の見方、考え方が異なるのが当然で、そのような人の気持ち、考えを理解する力というものを当時身につけることができたのは、樋口さんにとって大きなプラスになったようです。毎朝唱和していた社是の重要性も、当時は理解できなかったものの、経営者と言う立場になってから改めてそうした「ビジョンや経営哲学の共有」こそが重要だと分かるようになったと振り返っていました。この厳しい環境での経験が、樋口さんの経営哲学の醸成に大きく寄与していたのは間違いないようです。
樋口さんが留学される皆さんへ伝えたかったこと
また、ハーバードに合格したお話にも思わず引き付けられました。インタビューセッションが日本で終わった後、しばらくして突如電話があり、「今から電話でインタビューをできるか?」と言われてスタート。書いたエッセーを目の前に話すことができたのですらすら話せ、感触良くインタビュー終了。そこで機転を利かせて、既に他校への入学回答期限が迫っているからと、「私は合格しているか?」とその場で交渉し、「合格!」と言わしめたそうです。このあたりは流石でした。80年代も今も、状況こそかわれど、MBA留学の準備の大変さはそれぞれに変わりません。
さて、樋口さんが、これから私費で海外大学院、特にMBA留学される皆さんに最も伝えたかったことは、どのようなことでしょうか。
沢山のお話をいただき、参加者それぞれが持ち帰った学びがあったと思いますが、私の印象に残ったことは次の3点でした。樋口さんの言葉そのままではなく、私の言葉に置き換わってしまっているところもありますが、お許しください。
- キャリアデザインや枠に嵌った考え方にとらわれない。いろいろな勉強も大事だが、なにより暴れて来い。
- 私利私欲に走る経営者やリーダーに、人はついてこない。スケーラブルな企業を経営するリーダーとなるには、知識、スキルはもちろんだが、組織マネジメントの経験も不可欠である。経営者、ビジネスリーダーには、俊敏性、戦略性、理解力、判断力などIQといった要素に加え、人間力、器、マインド、公平性、異文化理解といったEQの要素も不可欠。
- これからの時代は、多様性、多面性が求められる時代である。皆さんの思考の枠をより広げて欲しい。
- 若い時には私もそうだったが、有名な会社や高い給与、高級車にもあこがれたりするのは自然なこと。でも私も40歳あたりから、会社の仲間と仕事をすること、会社の仲間のためによい会社にしよう、そのためには「人徳」や「哲学」といった人間性が大事だとつくづく感じるようになった。早く認められたいという逸る気持ちもあるだろうが、与えられた仕事で成果を出すこと、自分のコンピテンス、骨になるような経験を持つことがなにより大事。私の場合は、溶接と毎日格闘していた日があるからこそ、今も現場の社員を大事にしたいという哲学を持ち得たのだと思う。
- 会社というものは、組織としての実行力を基盤として、その上で、「健全なる企業文化」「社員力」そして「戦略」の3つが機能してこそ、スケールと収益性をあげて成長できると考えています。社員のやる気が欠けても、戦略が間違っていても、ましてや企業文化が腐っていては、会社はダメになります。
ジョブフェアに参加して~2013年参加者の声~
- これほど多くの会社が集う機会はあまりないので、とても有意義でした。
- MBAや海外の大学を卒業する学生に期待されていることを知ることができました。ありがとうございました。
- 同じ業界、職種でも考え方や体制が会社によって大きく異なるということを実感できました。
- ネガティブな面も含め、あらゆる質問に率直に回答頂き、自分の目指す方向の確認ができました。
- 自由に聴き、立ち寄れる環境が非常に動きやすかった。
- MBA candidateに対して求められていること、今後自分が意識しなければいけないことを再確認。
- 有意義でした。
- ブースでは非常に近いところで社員の方とコミュニケーションでき、大変いい機会となりました。
- 事業会社の参加が多く、とても参考になった。本当に良かった。
- 意外に長い時間、企業のご担当にお話を伺うことができた。
- プレゼンテーションに参加したことで事業内容や求める人材が分かって良かった。
- プレゼン、ブースとよく考えられていて有意義でした。
- 気さくな雰囲気で話が聞けたのがとても良かったと思います。
- 樋口さんの基調講演がとても面白かったです。まだ希望業界は決まっていないので、気軽にブース訪問をして人事担当者と話が出来る機会があったことで新しい可能性を感じることができました。
- 各企業で働いている方々の話を直接聞けたことが貴重な経験になりました。
- 参加者全員にプレゼンルームとブースルームがある形を伝えておくと良かったと思います。
参加者の皆様から、来年参加される後輩へのメッセージ
- 有意義な機会なので、ぜひ積極的に参加されると良いと思います。
- 少しでも参加し情報収集してください。
- MBA卒業後のキャリアを肌で感じられるいい機会ですので、是非参加すべきだと思います。
- 転職に向けた、またとない機会ですので、是非活用下さい。
- 今日はMBA卒業後の仕事のイメージが湧きやすい機会でした。
- 一日で多くの企業の方とお話できるので、おすすめです。
- 就職にあたって各企業のイメージが湧くので是非参加すべきだと思います。
- 異業種への転職を検討するにあたり、希望先で活かせる共通項目(経験・スキル)と差を確認することができ、非常に有意義です。
- ここでしか会えない企業の方に会えましたよ。
- 時間があれば是非参加することをお勧めします。時間がない方も少し顔を出してみるだけでも刺激になるのでオススメです。
- ブースを訪れて話を聞くと、その会社の雰囲気が分かります。
過去のジョブフェア参加者(ビジネススクール卒業生)からのメッセージ~
- 想定外の企業と出会い、インターンシップを受けることができました。その後フルタイムのインタビューを受け、結果としてその会社に入社することに決めました。留学は単なる夢ではなく、ビジネスの現実をしっかり理解し、自分の中の「価値観」を磨くことであると渡航前のタイミングで気付けたことが、ジョブフェアに参加した何よりの収穫だったと思います。
- 外資系企業の求める人材、コンサルタント会社が求める人材がどのようなものなのか、しっかり留学前に知ることができて気合いが入りました。その「目線の高さ」を理解することができ、留学期間中の励みになったと思います。モチベーションを高く持ち続けられたこともあり、卒業後には志望していた外資系戦略コンサルティングファームでオファーを頂くことができました。ですが、入社がゴールではないので、常に「目線の高さ」を維持・向上できるようにしたいと思っています。
- 多くの採用ご担当者は、金融であれ事業会社であれ、売り手市場となっても、やはり能力やスキルだけでは計れない、より優秀な人材を求めていることが良く分かりました。売り手市場と高をくくっていた自分の認識の甘さに気付かされました。就職活動・インタビューが本格的に始まる2年生の秋までに、真剣に自分の希望を理解しておくこと、そして自分なりのキャリアの考え・プランを持つ必要があることを知りました。MBAならどんな業界でも可能性があるという曖昧な話ではなく「この会社ならこんな人を求めている」という企業の本音を知ることが現実を知る第一歩だと思います。
- もっと多数の企業の本音を知りたかったです。しかし、日本ではまだまだMBAらしいキャリアパスを提供可能な企業が少ないことを理解できました。このようなイベントが盛んになり、MBAを理解している企業の参加をもっと呼び掛けてほしいと後輩の方たちのためにも希望します。海外に留学してしまうと、どうしても日本の市場の変化を細かく知ることは難しく、現地に行く前に企業の生の声を聞けたことで、留学中の活動パターンを立てられたのは良かったです。
- 自分以外のMBA合格者(つまり競争相手)が、どのような業界を希望しているのかを知ることができました。他の人と同じキャリアパターンを選択することは、逆に非常にリスキーだと考えており、採用企業の情報はもちろんのこと、同期のMBAたちの動向を自分の目で見られたのは有意義でした。
渡航前のお忙しい中、貴重なお時間を割いてご参加いただきました皆様に心より御礼申し上げます。 今回のジョブフェアの内容が、これからの皆様の展望を実現させるために、少しでもお役に立つことを願ってやみません。
アンケートにご協力頂きました皆様のお声を大切にし、今後の運営に反映させていただきます。
皆様お一人おひとりの留学生活が充実したものとなりますよう、心よりお祈り申し上げます。
講演者/パネリスト 略歴
樋口 泰行(ひぐち やすゆき)氏 プロフィール
1957 年 兵庫県出身
1980 年 大阪大学工学部 卒業
松下電器産業株式会社 入社
1991 年 ハーバード大学経営大学院 卒業
1992 年 ボストンコンサルティンググループ 入社
1994 年 アップルコンピュータ株式会社 入社
1997 年 コンパックコンピュータ株式会社 入社
2002 年 日本ヒューレット・パッカード株式会社とコンパックコンピュータ株式会社の合併にともない、日本ヒューレット・パッカード株式会社 執行役員 インダストリースタンダードサーバ統括本部長
2003 年 日本ヒューレット・パッカード株式会社 代表取締役社長 兼 COO
2005 年 株式会社ダイエー 代表取締役社長 兼 COO
2007 年 3 月 マイクロソフト株式会社 入社
代表執行役 兼 COO
2008 年 4 月 1 日 代表執行役 社長
兼 マイクロソフト コーポレーション コーポレートバイスプレジデント 就任
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