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転職コラム”展”職相談室
キャリアや転職に関わる様々な疑問・お悩みなどに、アクシアムのキャリアコンサルタントがお答えします。
“展”職相談室 第245回2025.04.10
20社以上に応募し、3社の最終面接に進むもNG続き…オファー獲得への打開策は?
現在38歳です。これまでセールス、マーケティング、事業開発分野でキャリアを作り、大手企業と中堅企業の2社を経験してきました。年収を上げたいと思い、ここ半年ほど転職活動をしています。20社以上に応募し、書類選考の通過は7社ほど。3社の最終面接に進みましたが、いずれも見送りとなってしまいました。オファーをもらえるコツがあれば、教えていただけないでしょうか?
Answer
転職活動は、採用選考を勝ち抜くための競争です。オファーを獲得するのはそう簡単なことではありません。レジュメ提出の段階でNGとなったのであればともかく、せっかく最終面接に進んだ会社が3社もあるのに、残念ながらオファーに至らなかった原因を推察しながら、今後の面接の場で意識されると良いと思うポイントを挙げさせていただきます。
まず面接前の準備として、その企業が属する業界動向、同業にどのような企業があるのか、業界の中でその企業はどのようなポジショニングなのか、上場企業であればIR情報などを調べ、インターネット上の記事を読み込むなどして業界・企業研究を深めましょう。
これは極めて基本的なことで、準備や研究をしてきていないことが相手に伝わると、即座に選考見送りにつながります。したがって、ある程度研究をしてきていることは当たり前とみなされるものですが、逆に相手の期待以上に業界・企業研究をして、正しく理解していることを面接の場で伝えることができれば、それが志望動機の強さにつながる大きなアピールとなります。
そして求人票を読み込んで、『そのポジションのミッションは何か』『採用企業はこのポジションに就く人に、何を求めているのか』を把握することも非常に重要です。そのうえで面接では、以下を押さえて話をしていきましょう。
◆相手に伝えるべき「実績」や「成果」に触れる
面接の冒頭でこれまでの経歴を説明する際、社会人経験が長い、あるいは転職回数が多い方の場合、募集ポジションにあまり関連性のない職務は思い切って大幅にカットすることで冗長な説明となることを避けられます。端的に経歴を説明した後は、先方から詳しい実績を尋ねられることも多いので、その時には相手がどのような実績を知りたがっているのかを理解し、ご自身のセールスポイントを的確に伝えましょう。
◆「実績」や「成果」は、できるだけ数字とともに示す
特にセールス・マーケティング系キャリアの場合は、実績をある程度具体的な数字で示せると、数字に強く、成果を意識してきたことを証明することにもなります。もし入社したら採用企業にどのように貢献できるか、どのようなことから着手するかといった実践的なイメージをもって臨むことも大切です。
◆他社より秀でている点、マネジメント経験やPL経験等をアピール
業界や職種について他者よりも秀でている経験・知識があれば、積極的にアピールしてください。それを示すための具体的なエピソードも準備しておくとよいでしょう。また、どのような立ち位置で仕事をしてきたか、管理職ポジションへの応募であればこれまでのマネジメント経験についても伝えてください。評価者としてのマネジメント経験のほか、PL経験があればその点にも触れましょう。
◆意欲、柔軟性、吸収力、素直さを示す
応募ポジションがあなたにとってチャレンジングな要素が多いのであれば、それを早期にキャッチアップする意欲、柔軟性、吸収力、素直さを示すことも必要となります。入社後の「伸びしろ」があることもしっかりとアピールしてください。
面接の場では、上記の点に加え、論理性、話し方、キャラクター、価値観、キャリアビジョン、マネジメントスタイルなど、パーソナルな要素も審査されます。特に注意したいのは「話が冗長である」「質問にストレートに答えていない」など、コミュニケーションの点で難ありだと判断されることです。その場合、選考見送りとなることが非常に多いですので、話の構成やスピードは面接中つねに意識することが重要です。
究極的には、面接の場での採否のポイントは、「あなたと一緒に働きたいと思わせられるか?」に尽きます。組織に馴染んでくれそうか、会社と同じ方向を見て歩んでいただけそうか…など、ハードスキルだけで語れない面も審査されています。
これまでの面接でのご自身の応対を振り返って、改善できそうなものがあれば、ぜひそれを今後の転職活動につなげていただければと思います。
コンサルタント
インタビュアー/担当キャリアコンサルタント
若張 正道
株式会社アクシアム
取締役/エグゼクティブ・コンサルタント/人材紹介事業推進マネジャー

大学卒業後、大手食品商社の営業部門からキャリアをスタート。人材サービスに関心があったことから、2001年、アクシアム入社。新規事業であるMBAをメインとしたネットリクルーティングサービスの立ち上げに参画。無事にローンチを果たし、その後は人材紹介事業推進マネジャー 兼 エグゼクティブ・コンサルタントとして、ハイエンド人材の展望ある転職=「展職」を支援している。