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転職コラム”展”職相談室
キャリアや転職に関わる様々な疑問・お悩みなどに、アクシアムのキャリアコンサルタントがお答えします。
“展”職相談室 第235回2024.03.07
順調に面接に進むも多忙に。面接の日程調整が進まないと印象は悪くなりますか?
ある事業会社で、経営企画として働いている39歳です。昨年からいくつかの企業に応募をし、転職活動を始めました。面接は順調に進んでいたのですが、今年に入り現職で業務改善のプロジェクトが連続で発生し、すべてのプロジェクトに中心メンバーとして関わっているため、急に忙しくなってしまいました。また、昨年まではリモートワークができたので面接の調整がしやすかったのですが、現在はほぼ毎日出勤しなければならない状況です。
一度、応募先企業との面接当日に急遽キャンセルをせざるを得ないことも発生してしまいました。またその後は、次の面接の日程調整ができない期間が続いています。このような状況が続くと、先方の印象が悪くなったり、選考自体が終了してしまったりという事態に陥ることはあるのでしょうか?
Answer
ご質問いただいた件ですが、結論から申しますと私は「Yes」だと考えます。「鉄は熱いうちに打て」とよく言われますが、求職活動/採用活動もまさにそれに当てはまります。選考プロセスが長期化すると、良い結果に結びつく可能性は、基本的には求職者(個人)・求人企業側の双方共にどんどん低下していくものです。
求職者側としては長期化することでモチベーションダウンになりがちですし、求人企業側としては絶対評価だけでなく相対評価の要素も多分に入ってきてしまいます。日程調整できずあなたの選考プロセスがストップしている間に、他に有力な候補者が現れてその人で決まり、ポジションがクローズするということも起きるからです。
面接直後のホットな間は、候補者の多少の気になる点には目をつぶってプラス面を重視し、選考を進めることがありますが、期間が空くとその勢いはどうしても減じてしまいます。また、「どうにかしてでも調整をしてくれない」=「そこまで自社への志望度が高くないのではないか?」という疑念を持たれてしまう場合もあります。もしその企業への志望度が高ければ、何とか休暇を取得する、その日だけ勤務時間をずらすなどして、たとえ1時間でも面接の時間を確保することをご検討いただいたほうが良いかもしれません。
どうしても調整できない場合には、「とても志望度は高いのだが、今は面接の調整が困難なタイミングなので、もう少しだけ待っていただきたい」と、ご自身の気持ちを真摯に伝えることは有効です。可能であれば、いつぐらいに再開できそうかなど、具体的な時期も挙げると企業はポジティブに受け取ってくれる傾向があると思います。
また、今後新しく応募する際には、1~2ヵ月後の業務の繁閑を予想し、忙しそうであれば応募のタイミングを後ろ倒しする、プロジェクトのアサイメントを選ぶなどコントロールしていただくことが必要になります。
コロナ禍でリモートワークが急速に普及しましたが、5類移行に伴い、出社頻度が高くなったり、基本は出社になったりと企業の勤務体制がコロナ以前に戻り始めてきました。リモートワーク全盛の頃は昼休みや終業直後などを利用してオンラインでの面接を調整しやすい方が多かったのですが、最近はあなたと同様に、なかなか日程調整ができないケースが増えたように思います。一方で、オンライン面接だけでなく、対面での面接をしたいという企業の要望も増えました。そのような背景もあり、現在は面接の設定の難易度が上がり、選考プロセスが長期化しやすくなっています。
以上の私からのアドバイス、企業側の状況などを考慮に入れていただき、何とか日程調整をクリアいただいて、良い結果を手にしていただければ幸いです。
コンサルタント
インタビュアー/担当キャリアコンサルタント
若張 正道
株式会社アクシアム
取締役/エグゼクティブ・コンサルタント/人材紹介事業推進マネジャー
大学卒業後、大手食品商社の営業部門からキャリアをスタート。人材サービスに関心があったことから、2001年、アクシアム入社。新規事業であるMBAをメインとしたネットリクルーティングサービスの立ち上げに参画。無事にローンチを果たし、その後は人材紹介事業推進マネジャー 兼 エグゼクティブ・コンサルタントとして、ハイエンド人材の展望ある転職=「展職」を支援している。