MENU
- MBA転職・外資系求人(HOME)
- 転職コラム
- ”展”職相談室
- 現職がリモートから出社推奨へ。フルリモートできる環境へ転職したい
転職コラム”展”職相談室
キャリアや転職に関わる様々な疑問・お悩みなどに、アクシアムのキャリアコンサルタントがお答えします。
“展”職相談室 第231回2023.09.07
現職がリモートから出社推奨へ。フルリモートできる環境へ転職したい
現在38歳です。MBA卒業後、ある日系メガベンチャー企業で経営企画のマネージャーをしています。これまで現職ではフルリモートでの就業も可能でしたが、今後は出社がベースとなりそうな状況です。毎日100%出社しなければならないというわけではないのですが、会社からはなるべく出社するよう促されています。ただこれまでの実感として、業務を行うのに必ずしも出社が必要とは思えません。リモートワーク(できればフルリモートで)が可能な企業への転職を考えていますが、叶えられるでしょうか?
Answer
リモートワークが可能な企業への転職を検討されているとのことで、もちろん具体的な求人のご提案したいのですが、残念ながらそのような案件はかなり少なくなってきました。現職でも会社の方針が出社推奨に変化してきたとのこと。「これまでリモートワークで業務ができていた中で、なぜ出社する必要があるのか」というお考えもあるかと思いますが、採用企業側から聞こえてくる「出社を推奨する理由」をまずは知っていただきたく、いくつか挙げてみたいと思います。
1.コミュニケーションロスをなくしたい
電話やメールだけではなく、Web会議システムやチャットなど、コミュニケーションツールが豊富になり、同じ空間にいないとしてもコミュニケーションが大変とりやすくなりました。しかしいくらツールが発達したとしても、表現の仕方で本来伝えたいと思っているニュアンスが伝わらなかったり、その場で「少しいいですか?」と呼び止めて話ができれば30秒で終わる確認に、それ以上の時間がかかったりすることもあるかと思います。一つ一つは些細なことかもしれませんが、積み重なることで心理的にも悪影響を及ぼすことが出てきている、それを解消したいという意図があるようです。
2.オンボーディングをスムーズにしたい
新入社員・中途社員として入社される方の場合、当然社内での人的ネットワークができておらず、何か不明点や問題があった際に「誰に聞いたらいいのか?」と困ることは容易に想像できますね。また、face to faceで教えてもらうことで早期に業務が遂行できる、成果につながるなど、直接密にコミュニケーションをとった方がよいケースが明らかになってきたことで、出社を推奨する動きにつながっているようです。
3.カルチャーを醸成したい
2.とも重なる部分があるのですが、特にスタートアップや成長している企業から多く聞かれる理由です。2020年以降に採用を積極的に行い、社員の半数以上がお互いに顔を合わせたことがないという企業では、それが理由でビジネスに影響が出ていると認識をしているというお話を耳にしました。また、企業の成長には社員の熱量も重要だと考えている企業においては、リモートよりも対面で仕事をした方がその熱量を共有できると判断し、出社を推奨、もしくは出社をベースにする方針をとっているとのことです。
いかがでしょうか。企業側が出社を推奨する意図をご理解いただけたでしょうか。勿論これ以外にも理由はあると思いますが、「これまでフルリモートでできていたのに」という点に固執することなく、どこかで落としどころを見つけることで、気持ちよく仕事ができる環境をもっと広く探すこともできるのではないでしょうか。
例えば、フルリモートでなくても「月1~2回程度の出社頻度」や「必要に応じて出社すればよい」などの条件でよければ、完全なフルリモートで探されるよりも求人数は多くなります。とはいえご家庭の事情等、フルリモートを希望されている個別の事情があるかもしれませんので、まずは詳細をキャリアコンサルタントまでご相談いただければと思います。
コンサルタント
インタビュアー/担当キャリアコンサルタント
伊藤 嘉浩
株式会社アクシアム
取締役/エグゼクティブ・コンサルタント
2008年、アクシアムに参画。エグゼクティブ・コンサルタントとして、経営者やプロフェッショナル人材、MBA、若手・次世代ビジネスリーダーまで、幅広い年齢層へのコンサルティング、キャリア開発、紹介実績あり。アクシアム参画前は、商社にてアパレルブランドの輸入販売や海外事業開発を手掛け、新規事業の立ち上げと事業の黒字化を達成。事業計画策定、商品企画、マーケティング、リテールマネジメント、組織開発、生産管理などの経験を持つ。海外事業開発をはじめとする“実業経験を持つキャリアコンサルタント”として、個人のグローバルなキャリア、イノベーティブなキャリアの実現を使命とする。
日本キャリア開発協会認定 キャリアディベロップメントアドバイザー(CDA)