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転職コラム”展”職相談室
キャリアや転職に関わる様々な疑問・お悩みなどに、アクシアムのキャリアコンサルタントがお答えします。
“展”職相談室 第191回2019.01.10
グローバルな舞台で、マーケティングを軸に活躍したい。どんな選択肢が?
31歳男性、小学校卒業までを米国で過ごし、英語はネイティブ並みに使えます。中学時代に帰国して以降、日本の大学を出て日系の大手広告代理店に入社。転職経験はありません。現職ではプランナーとして耐久消費財のナショナルクライアントを担当し、有名な製品を手掛けており、この製品の売上拡大に貢献できていると日々実感できています。
ただ、普段の業務の中で自分の強みであるグローバル経験、英語力を活用できるシーンはほぼなく、面白い仕事をしているとは思いつつも、物足りなさや不完全燃焼感も覚え始めています。さらに、英語力が錆びついていく不安も大きくなってきました。
日本のモノやサービスを世界に広げたいという思いと、これまでのキャリアを活かしてマーケティングを軸にキャリアを作っていきたいという思いを抱いているのですが、この先、具体的にはどのような選択肢があるのでしょうか?
Answer
先に私の結論をお伝えすると、仕事の喜びを感じているとはいえ、おそらく今のまま同じ環境で働き続けても、マイナスの感覚はどんどん大きくなるでしょう。ですから、外の機会を探しにいってもよいのではないかと思います。
「具体的にどのような選択肢があるのか」についてですが、最初に想起されるのは日系企業の海外事業にかかわることです。特にメーカーはそれなりの規模であれば、日本国内だけで完結することはあまりなく、多くの企業がすでに海外進出を行っている、もしくは目指しています。語学力と広告代理店でのプランナーとしてのご経験があれば、伸びしろも加味して、応募要件としてはまず満たしていると思われ、積極的にアプローチしてみてもよさそうです。
もう少し社会人経験を積まれると、プロダクトマネージャーとして、製品そのもののPLや、マーケティング分野でのPL経験を求められるようになることもあり、ハードルは上がります。よってこの領域を狙って転職をされるのであれば、早めのほうが勝算はより高くなるでしょう。
よく言われることですが、いきなり海外駐在が叶うポジションは、そうはありません。入社して半年~1年以上は日本国内で勤務し、その企業のことを学ぶケースがほとんどですので、その点はぜひご理解ください。
二番目に、小さい規模の組織のほうが合うということであれば、ベンチャーも狙い目です。最近ではベンチャー企業にお金が集まりやすく、モノづくり系もサービス系も、海外に拠点を持って現地でビジネス展開している例を多く見かけるようになりました。組織が小さいだけに裁量が大きく、大手企業よりも速いスピードで自己成長を感じられるメリットがあります。
マーケティングを軸にキャリアを考えていらっしゃるとのことですが、最近の傾向として、一口にマーケティングといってもオンライン/オフライン両方のマーケティングスキル・経験を求められることが大変増えてきました。もし今までのご経験がどちらかだけであれば、もう片方の経験を意識的に(それこそ一時的に年収を下げてでも)取りに行くのは、長い目で見た場合に良い選択となるかもしれません。
英語力が求人の応募要件に届かないために、興味はあるのに応募を断念する、もしくは選考途中で落ちることはよくあります。また、英語力が期待値に届かないことが理由で、オファーが出ても年収が希望に届かず辞退ということもあります。英語はツールや手段とよく言われますが、それでもネイティブ並みの英語力をお持ちであることは、それだけで大きなアドバンテージです。このご自身の強みを活かし、ぜひ良いキャリア機会をつかんでいただきたいと思います。
コンサルタント
インタビュアー/担当キャリアコンサルタント
若張 正道
株式会社アクシアム
取締役/エグゼクティブ・コンサルタント/人材紹介事業推進マネジャー
大学卒業後、大手食品商社の営業部門からキャリアをスタート。人材サービスに関心があったことから、2001年、アクシアム入社。新規事業であるMBAをメインとしたネットリクルーティングサービスの立ち上げに参画。無事にローンチを果たし、その後は人材紹介事業推進マネジャー 兼 エグゼクティブ・コンサルタントとして、ハイエンド人材の展望ある転職=「展職」を支援している。