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転職コラムコンサルティングの現場から
メールマガジンに連載させていただいたコラムのバックナンバーです。
転職市場、そしてキャリアコンサルティングの現場で起こる日々の出来事から、成功へのヒントを感じていただければ幸いです。
コンサルティングの現場から 第32回 2006.05.18
30歳からのキャリアチェンジは難しい? vol.2
前回、『キャリア展開の3要素』をしっかりと押さえれば、30歳を過ぎても業界や職種を変わる転職(展職)が可能というお話をいたしました。今週は、さらに具体的な例を挙げながら、それぞれの要素についてもう少し詳しくご案内したいと思います。
先週のコラムで、証券会社で機関投資家向けに営業をしていた方が『to Whom』を軸に事業会社のIR職へキャリアチェンジを成功させた例を挙げました。他にも高級外車のセールスをしていた方が、顧客が経営者層であったことを生かし、同じく経営者層へのアプローチや提案をしていくERPベンダーのセールスへ展開した例などがあります。
セールスやマーケティング関連職の場合、「顧客が誰だったか?」を軸にまったく違う業界に転職することは比較的容易です。
単なる業務内容ではない、その仕事の本質的な価値にまで掘り下げて考えると、実に多くの可能性が出てきます。例えば社長秘書から広報への転職をされた方がいますが、プレス対応を含む「対外的な顔として仕事ができる」という点で、その経験が生かされています。
また営業企画にて営業部門のトレーニングを通じ、セールス部門の生産性向上に貢献されてきた方が、人事職に展職されたケースも挙げられます。トレーニングや研修に限らない人事業務で、組織の生産性向上にその経験を発揮しておられ、『What』を生かした展職の典型です。
あるいは、部品の購買をされていた方が「開発段階まで入り込んだ戦略的コストダウン」をされていた経験を生かし、コンサルティング会社に転職されたなど、まだまだ多くの例があります。
データベースエンジニアから、『データマイニング』を軸にマーケティング職に展職された方を前回ご紹介しましたが、マーケティング職から人事職へ展開された方もおられます。
そのある会社の人事部門では、社内コミュニケーション向上による組織の生産性アップが重要な課題となっており、人事の業務経験以上に「コミュニケーションの活性化のためのノウハウ」が求められていました。そこでは、人事のプロであることよりもマーケティング・コミュニケーションで培われた「コミュニケーションのノウハウ」のほうがバリューがあったのです。
この方の場合は、対象がお客様から自社社員になり、「仕事の相手」が大きく変わったのですが、『How』の部分が生かされたたいへん良い例です。
以上、ご参考になりましたでしょうか?
これらの『展職』を成功された方の中には、自分でも意外だったという方も多いようです。基本的には「経験を生かす」ということに変わりはないのですが、自分の経験にどんな価値があるのかなど、なかなか気付きづらいのですね。
弊社ではキャリアチェンジ相談も随時受け付けておりますので、是非お気軽にご連絡ください!