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転職コラムコンサルティングの現場から
メールマガジンに連載させていただいたコラムのバックナンバーです。
転職市場、そしてキャリアコンサルティングの現場で起こる日々の出来事から、成功へのヒントを感じていただければ幸いです。
コンサルティングの現場から 第27回 2006.04.06
抜群の成果を上げる人たち vol.2
今年もはや3ヵ月が過ぎ、4月になりました。
新たな期を迎え、満開の桜を見ながら、気持ちも新たに仕事に向かわれている方も多いと思います。街中では新社会人も見かけるようになりました。なんとなく楽しく、微笑ましい気持ちになるこの季節、私も頑張っていきたいと思います。
さて、先週より『抜群の成果を上げる人たち』の共通点について、アメリカの心理学者、チャールズ・A・ガーフィールド博士がまとめた6つの特徴を取り上げながらご紹介しています。
今週は、前回お伝えできなかった残りの4つについてご紹介します。
トップ・マネジメントの人たちは、事柄を実行に移す段階で、成功させるための様々な側面、関係者の気持ちについてあれこれ考える。
「メンタル・リハーサル」という言葉はあまり聞きなれないかもしれませんが、スポーツ界では「イメージ・トレーニング」という形で行われているものと理解いただくとよいかもしれません。
ビジネス上でも、例えば多くのTOPセールスマンは、商談前にこれを行っているようです。また、トップ・マネジメントの方のお話を聞くと、皆さん関係者の気持ちには敏感で、「この話をしたら、社員がどんな気持ちになるか?」をかなり意識しているように思われます。
彼らにとって仕事は楽しんでやる芸事のようなものである。そして「決して…ない」とか「絶対に…だ」といった制限的な言葉は拒否する。
これは、普通の人が「絶対に無理だ」という表現をしばしば使い「…のせいだ」と失敗の非難対象を探すのにやっきになってしまうのと比較するとよく分かります。突出した成果を上げている方のお話には「周囲が絶対無理だ」といって反対されたことに対し、「こうすればできるのではないか?」と考え、実行に移したという話がよくでてきます。
「非難の対象を探すより、むしろ問題を解決する」という点は、説明の必要もないと思いますが、もう一つ感じるのは、失敗の原因をたいへんバランスよく分析し、把握しているということです。盲目的に「自分のせいだ」とも考えず、責任回避的に「彼のせいだ」とも言わず、「他者」「環境」「もの」「自分」のそれぞれについて原因を認め、改善し、次回の成功へと生かしているのです。
最後は、
キャリアの相談に来られる方の中にも「仕事に不満はないし、待遇も悪くないがぬるま湯的環境で『このままではまずいのでは?』と思っている」という方が多くいらっしゃいます。ついつい居心地がよくなるとそれに甘んじ、成長がなくなるのは仕方のないことだと思われますが、それに気づき、意識的に排除している点は、やはりすごいことですね。
大企業であれば、定期的な人事異動でこれを強制的に行っている側面もあります。しかし、それに気づいていない方が案外多いのかもしれません。
以上、参考になりましたでしょうか。
より詳細を知りたい方は、下記の書籍などをぜひ読んでみてください。
【参考書籍】
- 『ピーク・パフォーマンス-ベストを引き出す理論と方法』
(チャールズ・A・ガーフィールド 著/ベースボールマガジン社) - 『ガーフィールド博士の最高の自分を引きだす方法』
-成功者たちが実践する「ピーク・パフォーマンス理論」とは-
(児玉 光雄 著/KAWADE夢新書)