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転職コラムコンサルティングの現場から
メールマガジンに連載させていただいたコラムのバックナンバーです。
転職市場、そしてキャリアコンサルティングの現場で起こる日々の出来事から、成功へのヒントを感じていただければ幸いです。
コンサルティングの現場から 第24回 2006.03.16
面接対策/ロジカル・シンキングについて vol.2
前回、戦略コンサルタントやマーケティング、ファイナンス、経営企画関連職等の採用では『ロジカルな方』が求められていることを述べ、面接・面談を受けられる際のヒントを2つほど書きました。今回は、もう一つ、違う観点からのヒントをご案内いたします。
それは、円滑なコミュニケーションを強く意識し、会話を楽しむよう心がけることです。
実は、ロジカルな思考ができる方でも、コミュニケーションのミスにより「ロジカルでない」と判断されてしまうことがあります。論理思考を判断する際に、前回ご紹介したケース・インタビューや筆記試験、適正検査などを用いることもありますが、会話の中でのみ判断されてしまうこともしばしばあるのです。
本来は論理思考能力とコミュニケーション能力は別のものなのですが、短時間の面接・面談の中では「質問に対する的確な回答がなされていない」=「ロジカルにモノを考えられない」と捉えられることがあります。
この点、注意が必要です。
これを避けるためには、「相手が何を聞いているのか」「何を理解していて何を理解していないのか」を正確に把握し、相手にわかるように答えることを心がけましょう。緊張せずにスムーズなコミュニケーションを行うことを意識し、会話を楽しむくらいの気持ちのほうがうまくいきます。
質問の意図が分からなければ「すみませんが○○○○という理解でよろしいですか?」などと気軽に聞けばいいですし、難しい言葉や専門用語を使うのではなく平易な理解しやすい表現で、相手に分かりやすく話すほうが良いのです。
よく「どうして?なぜ?なんで?」と矢継ぎ早に質問をしてくる小学生がいますね。こんな場面でしっかりと答えようと思うと、相手の理解度を確認し、相手に分かるように話をしなければなりません。それと同じ要領でいいのです。
蛇足ですが、ある方曰く、
- 一流のコンサルタントは『難しいことを分かりやすく』
- 普通のコンサルタントは『難しいことを難しく』
- 二流のコンサルタントは『簡単なことを難しく(さも価値のあることのように)』
話すのだそうです。
なるほど。