転職コラム注目企業インタビュー

サイモン・クチャーアンドパートナーズジャパン株式会社2020.04.16

1985年にドイツで創業され、戦略・マーケティング・プライシング・セールス分野に特化した、グローバルにビジネスを展開するコンサルティング会社です。コスト削減でなく、トップラインにフォーカスし、売上を伸ばす提案を行うことでクライアント企業の業績改善に貢献しています。とくにプライシング(価格戦略・設定)分野に関しては、世界のリーディングファームとしての評価を受けており、高い成長を続けています。
 

東京オフィス(サイモン・クチャーアンドパートナーズジャパン株式会社)の開設は2001年。グローバルで潤沢に有する知見・リソースと、日本市場に関する豊富な知識を緊密に連携させながら、クライアントの高い要望に応えています。
 

これまで日本での人員体制は少数精鋭の十数名規模でしたが、新たな拡大フェーズに入りました。そこで今回、東京オフィスで活躍されている3名の方にインタビュー。同社ならではの特長、強み、社風、キャリア機会などについてお話を伺いました。
 

実は今回お話を伺った3名とも、それぞれ過去に他ファームでコンサルタントとして勤務されていた経験をお持ちです。つまり、転職に際して『サイモン・クチャー』を選び、コンサルタントを続ける道を選ばれた方々です。ポストコンサルのキャリアとして事業会社への転身を望む方も多い中、なぜ「コンサルタント→コンサルタント」の転職を決断したのか? また、なぜ『サイモン・クチャー』だったのか? その点についても伺いました。
 

(インタビュアー アクシアム/エグゼクティブ・コンサルタント 伊藤嘉浩)

サイモン・クチャーアンドパートナーズジャパン株式会社

最大の強み「プライシング」を武器にトップラインを向上させる

AXIOM伊藤:

本日はお忙しい中、お時間をつくっていただきありがとうございます。どうぞ宜しくお願いします。早速ですが、まずはサイモン・クチャーアンドパートナーズ(以下、サイモン・クチャー)様について蔵田様よりご紹介いただけますか?

蔵田氏:

一言で弊社のことを表すなら、クライアントの収益・利益を拡大させることに特化したコンサルティングファームです。プライシングのほか戦略、マーケティング、セールスを加えた4つの領域でコンサルティングを提供していますが、逆にその4つ以外は行いません。4つに絞ることで、より専門性の高いコンサルティングサービスを提供しているのが特長です。中でもプライシング分野(価格設定・価格戦略)では数多くの実績を誇っており、「プライシングといえば、サイモン・クチャー」という評価を世界でいただいています。

泉本氏:

弊社内では、これら4つの領域に係るコンサルティングのことを“Bright side of consulting”と呼んでいます。トップラインをいかに伸ばしていくかを考えることに集中し、コストカットや業務改善プロジェクトは提供しません。新しい価格戦略や価格設定プロセスをご提言するにあたってハイレベルなオペレーションの定義は行いますが、それ以上細かい提言はしていません。

AXIOM伊藤:

どのような企業にコンサルティングを提供されているのでしょうか?

蔵田氏:

私たちは、すべての業界を対象にしています。コンシューマグッズ、テクノロジー&インダストリー、ケミカル、ソフトウェア、レジャー、ヘルスケア、バンキング・・・。「価格」がない製品やサービスはないですよね。ですから、すべての業界にまたがるのは自然なことといえます。

AXIOM伊藤:

なるほど。かなりはっきりとしたコンセプト、絞り込んでいるがゆえの専門性の高いコンサルティングを行われているのですね。

『グローバル』と『専門性』のあるキャリアを求めて

AXIOM伊藤:

蔵田様も、泉本様も、梶川様も、以前にコンサルティングファームでの勤務経験をお持ちだと伺いました。次のステップとして再度コンサルティングファームでのキャリアを選ばれたのはなぜですか? また、梶川様は海外ビジネススクールを卒業された際の進路としてサイモン・クチャー様に入社されていますが、選択のポイントはどんなところだったのでしょう?

梶川氏:

私は大学卒業後、まず外資系のITコンサルティング会社に就職しました。そこで約3年間、主に製造業と小売業のシステム導入に携わっていました。そのあとに日系監査法人に転職し、金融機関向けにIT監査を行う業務に従事。そこではクライアント先での現場責任者の立場で、チームマネジメントも行っていました。仕事は充実していましたが、将来的にITからもっとビジネス寄りのキャリアに転換したいという思いが芽生え、MBA留学を決意。MBA新卒時にサイモン・クチャーへ入社しました。

就職活動をするにあたって、私が考えた軸は3つありました。ひとつは、以前のITコンサルティングではなく、もっとビジネスに関わる戦略コンサルティング業界に進みたいということ。二つめは、グローバルな業務、環境に身を置きたいということ。そして三つめは会社規模です。既に完成された大きな組織には行きたくないと思っていました。その3つの軸にぴったり当てはまったのが、サイモン・クチャーだったんです。

AXIOM伊藤:

「大きな組織ではないところに行きたい」と思われたのは、どうしてですか?

梶川氏:

大企業には大企業ならではのやりがいがあるでしょうが、私は、組織を自分で大きくしていく点にも面白さがあるのではと考えました。そんなキャリアを目指したいと。留学中、周囲にベンチャーを志す友人が多く、彼らとの交流が刺激になった面があるのかもしれません。

泉本氏:

私の場合は、もともと海外留学をしていた時期が長く、帰国後(大学卒業後)は総合系のコンサルティングファームで計5年、コンサルタントとして働いていました。やはり新卒で入社すると様々な業界の色々なトピックに関わるので、そもそもやりたいことにたどり着くまで時間がかかりますよね。そのような状況に、もどかしい想いを抱えていました。転職活動をした時期もありましたが、なかなかしっくりくる次のキャリアを見つけられずにいました。

そうこうするうち、シニアコンサルタントに昇格し、希望していたストラテジー部門に移りました。戦略系コンサルティング出身者が多く、チャレンジや刺激の多い環境ではありましたが、再び悶々とした思いを抱えることに。どちらかというとマーケティング領域に興味があったのですが、レギュラトリーストラテジーの世界に入ることになったのです。さらに、社内で信頼しあえる仲間にもなかなか巡り合えず、かなり思いつめたタイミングで、転職に踏み出しました。

AXIOM伊藤:

他ファームや事業会社など、様々なキャリア機会があったでしょうが、サイモン・クチャー様を選ばれたのは?

泉本氏:

梶川と似たところがありますが、まず「グローバル」そして「専門性」という観点で転職先を絞りました。事業会社でのマーケティング職なども考えてみましたが、まだコンサルタントとしてやりきった実感がなく、コンサルティングに未練があったんです。そこでコンサルティング業界を中心に検討しました。

さらに私は、“自分らしく仕事をできる場所”という点を大切にしたかった。それぞれの強み、弱み、人間性を理解した上で、一緒にプロジェクトをつくっていけるファームに転職したかったんです。そしてそれが叶えられると感じられたのが、サイモン・クチャーでした。実際に入社してみると、チームとして助け合い、各々の長所を活かしながらプロジェクトをすすめていることがよく分かり、とても驚きました。現在は、日々充実した仕事ができています。

AXIOM伊藤:

そうだったのですね…ざっくばらんにお話しただき、ありがとうございます。蔵田様はいかがですか?

蔵田氏:

じつは私はもともと研究者で、アメリカで分子生物学の研究をしていた人間です。アメリカには約6年いたのですが、次のキャリアでは真逆の仕事をしてみたいと思うようになりました。アカデミックとビジネスは真逆、スペシャリストとジェネラリストも真逆。そこでコンサルタントという道が思い浮かび、帰国して約2年間、総合系ファームで働きました。

その後、いったん事業会社に移り、ある医療機器メーカーでサイエンス部門の部門長をしていました。そこでは研究のディスカッションや新製品ローンチ後の調査を企画するなどしていたのですが、今後はPL責任を持ちたいと思い、社内異動してマーケティング部門へ。その後、会社が買収されるなど環境の変化が起こり、マーケティングの専門性を磨ける次のキャリアを模索しました。そこで出会ったのが、サイモン・クチャーでした。その時に“プライシング・コンサルティング”という業態があると初めて知り、これだ!と思ったのです。

AXIOM伊藤:

ありがとうございます。コンサルタントをしていらっしゃる方の転職相談の場では、次もコンサルティングファームに行きたいという方はそう多くありません。むしろ事業会社に移りたいという方が多い。お話を伺い、ポストコンサルのキャリアとして再びコンサルタントを選択された皆さんに共通するキーワードとして、「専門性」を磨ける、高められることがあるように思いました。加えて、「グローバル」という点も。

泉本氏:

いまコンサルタントをされていて次のキャリアに悩まれている方には、ぜひ「専門コンサルタント」「専門ファーム」という道もある、一度飛び込んでみたら目の前が拓けるかも、とお伝えしたいですね。

トレーニングも、プロジェクトも、まさに『グローバル』

AXIOM伊藤:

サイモン・クチャー様では、プロジェクトはもちろん、トレーニングやイベント等、グローバルとの関りが多いと伺いました。お話しいただける範囲で結構ですので教えていただけますか?

蔵田氏:

はい。そもそも「グローバル・プロジェクト」には2種類あると私は考えています。ひとつは、どこかの国がチームリーダーとなって音頭をとり、対象マーケット(対象国)にそれぞれがアサインされるもの。もうひとつは、日本が主導するプロジェクト、つまり日本のオフィスがプロジェクト契約を取ってきて、基本的には日本の会社のためにコンサルティングを提供するもの。ただし、その際に他国のメンバーがやってきてチームに加わり、コンサルティングを行うというものです。この2種類をともに「グローバル・プロジェクト」とするなら、弊社の場合には、その割合はとても高くなりますね。

泉本氏:

案件ごとの人員の行き来だけでなく、海外オフィスから一定期間メンバーが来る、または日本から行く『ローテーション制度(※)』がありますので、そういう人たちが他国でのプロジェクトに加わるケースもグローバルと捉えるなら、さらに多いかもしれません。

(※3~6カ月間、他のオフィスで勤務する機会を得られる、同社ならではの国際的なローテーションプログラム。海外オフィスでの長期勤務を望むコンサルタントを歓迎し、サポートしている。より長期の異動も可能で、現在では数十人のメンバーが、1年以上にわたって外国で勤務中。)

蔵田氏:

確かに。日本に本社がある日本企業に対して提供したプロジェクトだったが、海外のヘッドクォーターでも同じことをやりたいとオーダーされ、日本からコンサルタントを派遣して現地で実行する…なんてケースもありますね。実際、彼女(泉本)はある日系企業の案件でアメリカに約3ヵ月行っていました。日本でのプロジェクトを海外でも横展開したいといわれ、彼女はアメリカで、そして別のメンバーはドイツでプロジェクトをマネージしていたんです。

AXIOM伊藤:

なるほど。多種多様な形態で、グローバルなプロジェクトを手掛けていらっしゃるのですね。

梶川氏:

グローバルという観点でいえば、日々の社内業務もそうです。私が担当させてもらったある市場調査では、ドイツにいるメンバーと常にやりとりをしていました。調査に必要なツールのレクチャーも海外メンバーがしてくれるなど。

蔵田氏:

年に1回、12月中旬頃にドイツで『ワールドミーティング』という世界中から全社員が集まる機会もあります。『ワールドミーティング』開催の2週間前にはトレーニングが組まれ、トレーニング後に全社会議、そしてパーティーが行われます。こうお話していると、毎年12月は半分休業状態ですね(笑)。

泉本氏:

そのトレーニングは、本当に刺激的でした。主にヨーロッパのコンサルタントと一緒に研修を受けるのですが、ものすごく楽しかったです。いわゆる座学ではなく、ひとりひとり意見を言い合ったりプレゼンをしながら進めていくスタイルで、文化・価値観が全く違うメンバーたちの見解を聞き、フィードバックを受けることができたのは大きな収穫でした。私がコンサルタントになって受けた研修の中で最も持って帰るものが多い、貴重な体験でした。

AXIOM伊藤:

梶川様はアメリカの大学を卒業され、フランスでMBAを取得されています。泉本様はイギリスの大学を出られていて、蔵田様はアメリカで研究職の経験をお持ちです。サイモン・クチャー様では、海外経験がある人の方が活躍できますか?

蔵田氏:

あれば強みになりますが、日本オフィスのメンバー全員が、海外経験を持っているわけではありません。業務上、英語は必須ですが、必ずしも上級である必要はないと思っています。それよりも、自分の意見を英語で言えることが大切。文法が多少間違っていても、言いたいことを伝えられる人っているじゃないですか。その意味では、TOEICのスコアより「コミュニケーション能力の高い人」が必要だと感じています。

「自らゴール設定する」「前提を疑う」力を求めている

AXIOM伊藤:

梶川様の前職は、ITコンサルタントです。いわゆる戦略コンサルティングのお仕事をされていたわけではなく、現在の業務に直結していないともいえるのですが、戦略コンサルタント経験は必須ではないのでしょうか? また、サイモン・クチャー様で活躍するために大事なこととは何ですか?

泉本氏:

コンサルタント出身者の強みのひとつは、異なる業界、トピックに関する仕事をしてきたがゆえの学習の早さ、知識の応用。ですから、これまでの経験が“戦略”領域でなくても障害にはならないと思っています。

蔵田氏:

採用面接の場で重視しているのは、与えられた課題に「どれだけ積極的に取り組むことができる人なのか」という点です。ケースインタビューの際、模範的な回答も勿論いいのですが、それよりもディスカッションを楽しめるか、積極的に自分のアイデアを言えるかを私は見ている気がします。ロジカルに考えられることは前提ですが。

泉本氏:

私が面接でケースインタビューを行う時には与えられた課題に対して、「これって本当に解くべき問題なのか?」と考えてくれる人を探していますね。根本的な問題って何なのだろう?それを解決するためにはどうすればいいのか?と考えられる人を。

AXIOM伊藤:

なるほど。梶川様の採用面接は、蔵田様も担当されたそうですね。梶川様、入社前と入社後で、サイモン・クチャー様に対する印象は何か変わりましたか?

梶川氏:

私は入社前と入社後で、ほとんどギャップを感じていないですね。面接の中では皆さん真摯に私の話を聴き、質問に答えてくださった。入社後も、その時の丁寧で親切な人が多いという印象はそのままです。

泉本氏:

みな真面目で、それに仲がいいです。小さいファームゆえランチなどに一緒に行くことも多いので、文字通り「同じ釜の飯を食べる」関係。社内はそれが自然にできる雰囲気です。

蔵田氏:

私たちは、チームの力を非常に重視しています。サイモン・クチャーでは、日本のチームで働くこともあれば、グローバルのチームで働くことも普通にあります。ですから意思疎通ができなかったり、意思疎通をしたくないというオーラを出したりするタイプの人は、いくら個として能力が高くても弊社に合わないかもしれません。プロジェクトが進んでいかなくなりますから。

AXIOM伊藤:

御社のカルチャー、社内の雰囲気等にお話が及びましたので、ずばりお伺いします。コンサルティングファームでのお仕事はご多忙だと思います。実際のところ、サイモン・クチャー様でのワークライフバランスはいかがでしょうか?

梶川氏:

コンサルティングファームの中では良い方だと思います。他ファームに勤めるMBA時代の友人の話を聞いていると、特にそう思いますね。また、個人の事情に理解を示してくれるのもありがたいです。入社後ほどなく妻の体調が悪くなり、私が子どもの世話をしなければならなくなったことがあったのですが、「早く帰宅せよ!」と快く送り出してもらえました。

泉本氏:

私はたぶん一番早く帰っていますよね(笑)。組織が大規模ではない戦略系のファームはどこも同じかもしれませんが、業務には緩急があります。プロジェクト中はやはり遅くなることはありますが、サイモン・クチャーの場合は早く帰れるタイミングではそうできる。私は平日の夜に、予定を入れていることも多いです。

確実に『専門性』を高め、コンサルタントとして成長している

AXIOM伊藤:

それぞれにお伺いします。ご入社後、コンサルタントとして、ご自身が磨かれたと思う点はどこですか?

梶川氏:

いまは入社後半年も経っておらず、すべてを学んでいる状態ですので正直実感はまだないですが…自分の仕事に対する意識は随分と変わりました。例えば何か成果物を作る際に「ここは留意しなければならない」と思う観点をかなり増やせたと感じています。それは、周囲の先輩たちが丁寧にフィードバックをくれる、それを自分の中で消化してつぎに活かす、その積み重ねができているからだと思います。

泉本氏:

じつは前職では定量分析をあまりしてこなかったのですが、その点はサイモン・クチャーで学び、非常に磨かれたと思います。また先程お話に出たアメリカでのプロジェクトでは、初めてプロジェクトマネージャーとして業務にあたる機会がありました。しかもそれが手掛けたことのないトピックで、かつ外国でしたので、大きくストレッチできたと感じています。

蔵田氏:

私の場合は、プライシングに関する専門性を高められたことですね。サイモン・クチャーの一員である以上、プライシングのエキスパートとしてクライアントに説明しないといけない。クライアントに出すシミュレーション数値に真剣に向き合い、血眼になって考える、その力が磨かれたと思います。

AXIOM伊藤:

ちなみに、蔵田様が一番面白かったプロジェクトは何ですか?

蔵田氏:

ある耐久消費財メーカー様のプライシング案件です。クライアントが属する業界はもともと利益率があまり高くないのですが、何とか利益を改善したいとクライアントから依頼があり、実現のために2つのプロジェクトを行うことになりました。ひとつは希望小売価格を改善するプロジェクト、二つめはディスカウントやリベートを改善するプロジェクトでした。

この業態は、ディスカウントとリベートの決定には小売側がパワーを持っている場合がほとんど。そのような状況の中、何を改善すべきかと考え、ディスカウントとリベートをメーカーと小売の両者にとって最適なものにする必要があると結論付けました。具体的には、小売への最終販売価格を把握したうえですべてを計画する、リベートの体系を小売のパフォーマンスに応じたルールにするなど。

これらはじつは、メーカーと小売、双方のマインドセットを変え、win-winの関係を創る意識改革でもあったんです。総合的に会社を変えていくプロジェクトは、業務改善やコストカットのコンサルティングではできない領域。プライシングを通じて、このようなプロジェクトを行えるのが私たちの強みであり、毎回、やりがいと面白さを感じる部分です。

AXIOM伊藤:

マインドセットを変えるプロジェクトですか! “プライシング”という言葉から、そのような内容が思い浮かぶ人はなかなかいないでしょうね。

蔵田氏:

プライシングは、戦略にもマーケティングにも関わっていますし、じつは組織とも深く関わっているものです。プライシングはビジネスに欠かせない一つの軸であり、色々なところに派生している。「プロダクト・プライシング=定価(いくらで売るか)」も、「カスタマープライシング=最終価格(いくらディスカウントして売るか)」も、案外おろそかになっていることが多く、それなのに利益・収益に与えるインパクトが大きい領域です。そこに、私たちなら提供できるものがある。サイモン・クチャーはその意味で、非常にやりがいがある会社なのです。

拡大フェーズだからこそ、面白いキャリアが待っている

AXIOM伊藤:

最後に、今回のインタビューをお読みの方、また御社に興味を持っていらっしゃる方々へメッセージをお願いします。

梶川氏:

いま東京オフィスは規模を大きく拡大しようとしていて、非常に面白いフェーズです。その方の価値観によって変わるとは思いますが、完成されたファームで働くのか、これからファームを自ら作っていくのか。どちらが面白いか考えて、もし後者であれば、サイモン・クチャーはいい環境ですからぜひ一緒に働きましょう!

泉本氏:

特にポストコンサルのキャリア、転職で悩まれている方に向けて…やりたいことができなかった思い、ワークライフバランスに対する不安などを持っている方は、ぜひ弊社に一度足を運んでみてください。繰り返しになりますが、専門コンサルティングファームという選択肢も考えてみてほしいと思います。

蔵田氏:

“プライシング・コンサルティング”というサービスを楽しんで提供できる人にぜひ来ていただきたいです。プライシングは後回しにされている盲点のようなところですが、じつは重要な経営に直結する部分。その改善のインパクトには、ものすごいものがあります。重大かつニッチなこのサービスを、心から面白がってやってくれる人に入社いただければ、弊社も、そしてご自身もハッピーになれると考えています。

AXIOM伊藤:

本日は、貴重なお話の数々を、ありがとうございました。


Profile

蔵田 真也 氏

マネージャー

国内外のテクノロジー機器メーカー、消費財メーカー、製薬・医療機器メーカー等に対して小売価格の最適化、取引制度の構築、プロモーション戦略、マーケティング・販売戦略、価格戦略、市場参入戦略等に関するコンサルティングを行っている。

サイモン・クチャー入社以前は、外資系医療機器メーカーにてマーケティング部門のプロダクトマネージャー、サイエンス部門の国内責任者として活躍。また、外資系コンサルティングファームでは、セールス及びマーケティング戦略立案、ITシステム導入等を多数支援した実績を有する。

クライアントオフィス、セミナー、カンファレンス等での講演多数。
工学博士(東京大学 化学生命工学専攻)

泉本 みらの 氏

シニアコンサルタント

主にBtoB業界における定価および販売価格最適化に関するコンサルティングプロジェクトに参画。その他にも、高級食材や美容製品など消費財メーカーに対する小売希望価格最適化のコンサルティングサービスに数多く従事。モデルの構築・データ分析のみならず、海外でのプロジェクトにおけるプロジェクトマネジメントの経験も有する。

サイモン・クチャー入社以前は、大手外資系コンサルティングファームにて消費財・ライフサイエンス・電機メーカー・メディア等幅広い業界における戦略・オペレーションのコンサルティングを経験。

英国ロンドン大学ロイヤル・ホロウェイ・カレッジ 政治学部卒業

梶川 武蔵 氏

コンサルタント

製造業、小売業の大手企業に対し、価格戦略、マーケティング等に関するコンサルティングの経験を有する。

サイモン・クチャーに入社前は、外資系コンサルティングファーム及び監査法人にて製造業、小売業、金融業界等のクライアントに対し、マーケティング、IT等にからむ戦略立案とその実行を中心に活躍する。

HEC経営大学院 MBA

インタビュアー/担当キャリアコンサルタント

伊藤 嘉浩

株式会社アクシアム 
取締役/エグゼクティブ・コンサルタント

伊藤 嘉浩

2008年、アクシアムに参画。エグゼクティブ・コンサルタントとして、経営者やプロフェッショナル人材、MBA、若手・次世代ビジネスリーダーまで、幅広い年齢層へのコンサルティング、キャリア開発、紹介実績あり。アクシアム参画前は、商社にてアパレルブランドの輸入販売や海外事業開発を手掛け、新規事業の立ち上げと事業の黒字化を達成。事業計画策定、商品企画、マーケティング、リテールマネジメント、組織開発、生産管理などの経験を持つ。海外事業開発をはじめとする“実業経験を持つキャリアコンサルタント”として、個人のグローバルなキャリア、イノベーティブなキャリアの実現を使命とする。

日本キャリア開発協会認定 キャリアディベロップメントアドバイザー(CDA)

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