転職コラム注目企業インタビュー

ジョンソン・エンド・ジョンソン日本法人グループ[Vol.1]2021.09.24

一般消費者向け健康・美容関連製品から、医療を支える医薬品、先進的な医療機器まで、ヘルスケア領域において幅広い価値を提供する世界最大級のグローバルカンパニー、ジョンソン・エンド・ジョンソン日本法人グループ。創業以来、人々の「クオリティ・オブ・ライフ(QOL)」の向上を目指し、安全性の高い良質な製品とサービスを提供し続けています。


日本法人の設立は1978年。本邦でも長い歴史を有する企業です。「バンドエイド®」等に代表される一般向け衛生製品は広く浸透しており、その名は誰もが知るところ。その一方、企業としての特徴やカルチャー、働く環境、キャリア機会などについては、案外知られていないのではないでしょうか。


今回、ジョンソン・エンド・ジョンソン日本法人グループの採用チームで活躍していらっしゃる内山さんに、アクシアムの伊藤がインタビュー。世界的大企業の知られざる姿について、詳しく語っていただきました。


(インタビュアー アクシアム取締役/エグゼクティブコンサルタント 伊藤嘉浩)

ジョンソン・エンド・ジョンソン日本法人グループ[Vol.1]

大きな裁量と、スピード感のある成長

伊藤:

本日はお忙しい中、お時間をいただきありがとうございます。ジョンソン・エンド・ジョンソン日本法人グループ(以下、J&J)様の企業名や製品名はよく知っているものの、どんな会社なのかはよく知らない…という方も多いと思います。まず、J&J様とはどういった会社なのか、お伺いできますか?

内山さん:

こちらこそ宜しくお願いいたします。J&Jは、世界最大級のトータルヘルスケアカンパニーです。私たちはヘルスケア分野において幅広くビジネスを展開していますが、そのセグメントとしては日本では大きく 4つに分かれます。まず、バンドエイド®等に代表されるコンシューマー(一般消費者)向け製品、さらに医療用医薬品、医療機器、そして使い捨てコンタクトレンズ アキュビュー®に代表される眼科領域に特化したビジョンケアです。毎日世界中の10億人以上もの顧客の健康に貢献でき、大きな社会的意義を感じられる会社です。

従業員は世界に13万人以上。いわゆるグローバルカンパニーですが、大企業でありながら一人ひとりの裁量が大きく、自ら意思決定をしていける風土。これはJ&Jならではの特長であり、そこに魅力を感じて私も入社しました。それゆえ、かなり速いスピードで従業員が成長できる環境だと思います。

伊藤:

一般的に、大きな会社だと「スピード感はどうなのだろう?」という印象を抱きがちですが、そんなことはないのですね。

内山さん:

はい、裁量がありすぎるぐらいですので、“自ら創造し、リードしていきたい”という方には、とてもフィットすると思います。

伊藤:

なるほど。ただ、個々人が裁量の大きさを発揮して何らかの決定をしようとする際には、会社としての共通の指針も必要ですよね。J&J様といえば、ビジネススクールのクラスでも取り上げられることの多い経営理念である『我が信条(Our Credo)』が有名です。『Our Credo』は、そのような指針として実際に使われているのでしょうか?

内山さん:

J&Jを語る上で欠かせないのが、『我が信条(Our Credo)』の存在です。『Our Credo』は、顧客・社員・地域社会・株主に対して、会社が果たすべき「責任」を明文化したものです。内容としては、ビジネス的な「売り上げを上げていく」という観点だけでなく、血の通った意思決定を促す、いわば倫理観を問うような内容となっています。

「我が信条(Our Credo)」 にまつわるエピソード


いわゆる社是・社訓のようなものにあたるかと思いますが、単に壁に掲げているだけでなく、実際に経営判断や意思決定の指針として使われています。毎年『Our Credo』に基づいた活動が実施されているか、全世界で調査が行われ、見つかった課題に対して改善のためのアクションを取ります。このように、仕組みとしても文化としても、弊社にしっかりと根付いているものです。

伊藤:

これまで内山さんが、実際に『Our Credo』に則って行った決定や行動例を教えていただけますか?

内山さん:

はい。私たちの製品に関する情報提供を行う時には、エビデンスに基づいたコミュニケーションを心がけています。弊社製品だけに限らず、患者さんにとって最適のソリューションとなるように、いつでも『Our Credo』に刻まれた第一の責任に立ち戻ってコミュニケーションをしてきました。何か判断に迷ったときは、チームでディスカッションをし、アクションを決めるということは多々ありました。基準となる指針=『Our Credo』があることに、非常にバリューを感じています。

伊藤:

ありがとうございます。御社、そして従業員の皆さんが大切にされている“根幹”がよくわかりました。

MBAやMaster人材が輝ける「IRDP」という独自プログラム

伊藤:

「IRDP(アイアールディーピー)」という、独自の人事プログラムがあると伺ったのですが、どのようなものなのですか?

内山さん:

「IRDP」とは、International Recruitment and Development Programの頭文字をとったもので、将来のグローバルリーダーを採用して育成するために世界中で実施しているプログラムです。MBAや修士号を取得されている方を対象に設計しており、グローバルでは30年以上、日本でも20年以上続いている重要な取り組みです。

「IRDP」人材として入社された方には、背伸びしなければ達成できないような目標、英語で「ストレッチゴール」と表現しますが、そんな業務がアサインされます。それを乗り越える中で、速いスピードで成長されることを期待しています。その成長をサポートするためにも、入社1年目はバディ、入社2年目にはシニアマネジメントレベルのメンターがつきます。

また、世界中に同じ「IRDP」人材がいて、「IRDP」同士で繋がることができる社内SNSもあり、そこで情報共有・交換を行うことができます。グローバルレベルで多くのメンバーと繋がり、新しいインサイトを得られる環境は、MBA留学と似ているかもしれません。そういった環境を、会社に入った後もずっと持ち続けられる、さらに広げていけるのはグローバルカンパニーだからこそ得られる機会だと思います。


伊藤:

海外MBAで経営の勉強をされてきた方には、もってこいのキャリアチャンスですね。お話の中で「将来のグローバルリーダー」という言葉が出てきましたが、具体的にはどのレベルでのリーダーを目指してほしいと思われているのでしょうか?

内山さん:

国内での事業部長や、いくつかの国をまたいで事業全体の責任をもつカンパニーグループチェアマン、その先にはUS本社のボードメンバーを目指していただきたいと考えています。

伊藤:

ボードメンバーですか! 期待値はすごく高いのですね。入社後はバディやメンターがサポートするということですが、どのような方がその役割を担われるのですか?

内山さん:

バディは、比較的年次の近い先輩社員が担う場合が多いですね。同じように「IRDP」で入社した先輩社員、同じ事業部の先輩社員など。ヘルスケア業界での経験のない方のご入社も多いですので、いきなりシニアなメンターをつけるのではなく、何でも気軽に質問したり相談したりできるバディがいることが、まずは重要だと考えています。そうしたサポートを得て良いスタートダッシュをしていただき、2年目にはよりシニアなメンターがつき、高い視座からのアドバイスを受けることで成長を更に加速させるという体制をとっています。

伊藤:

それは心強い。異業種出身の方も、早期に力を発揮しやすいですね。他社でもMBAやMasterホルダーを対象にしたリーダーシッププログラムを持っているところはありますが、どういった点が違うのでしょう?

内山さん:

「IRDP」の特長的な点は、カスタマイズされたキャリアを歩めるという点です。「IRDP」はローテーションプログラムではありません。入社時のポジジョンやその後のキャリアは、それぞれの能力や希望を元に、自ら設計していけます。そのため同じ「IRDP」人材でも、皆さん全く異なるキャリアを歩まれています。

J&Jでは、「キャリアは自分で切り拓くもの、会社はそれをサポートし機会を与える役割」という考え方です。「IRDP」としてご入社される方は、将来グローバルリーダーになるポテンシャルをお持ちの人材です。特に、自らキャリアにしっかりとしたオーナーシップを持っていただくことを期待しています。

伊藤:

与えられたものではなく、「自分がどうなっていきたいのか」をきちんとご自身で語れる方を求めているということですか?

内山さん:

そうですね。一つの道を選んで進むのは勇気がいりますし、なかなか難しいことだとは思います。もちろん進路変更はいつでも可能ですが、重要な点は自分の今後のストーリーを描きそれをドライブすること、それに対して戦略的に経験を積んでいくことです。おそらくこの考え方は、グローバルリーダーになっていく方には必須のスキルだと思います。

伊藤:

「IRDP」として入社し活躍できるのは、どういったタイプの方ですか?

内山さん:

もっとも重要な資質は、やはり「リーダーシップ」ですね。弊社では、3つのワードでリーダーシップを定義しています。「周囲を巻き込める人(Connect)」、「新しいアイデアを形にして実行できる人(Shape)」、「成長を続けられる人+かつ周囲を成長させられる人(Grow)」です。このような素養をお持ちの方が、活躍できると感じています。

常に見ているのは10億人以上の顧客です。その中で、いくら優秀な人であっても1人のアイデアや力でできることには限りがあります。だからこそ、多様な意見を取り入れ、周囲を率いてアイデアを形にしていくリーダーシップが求められます。良いアイデアは皆で共有し、より大きなインパクトのある形にしてくためには協力することが必要で、そのために実際に行動を起こせる人が最も活躍できると思います。


伊藤:

入社後には、どういったキャリアの可能性があるのでしょう?

内山さん:

先程も少し触れたように、様々な可能性があります。パターンはなく、自分で掴み取っていただくのが基本です。ただ、過去のIRDP入社者の実績を見てみると、入り口はマーケティングや戦略プランニング系、ファイナンス系の職種が多いですね。また他業界からの転職の場合、現場を知るために営業で入社され、その後マーケティングや戦略プランニング系のポジションに異動されるケースもあります。

入り口の部署で梯子をのぼるように上に昇格していく「ラダー」型のキャリアを歩む方もいれば、「ラティス/ジャングルジム」のように縦横斜めに様々な経験を積んでいく方もいらっしゃいます。例えば営業からマーケティング、戦略プランニング職/ファイナンスからマーケティングなどです。会社が決めたパターンはなく、その方次第です。

伊藤:

グローバルでのキャリアの可能性はいかがでしょうか?

内山さん:

これも、その方次第です。ご本人の希望やキャリアプラン、実力によります。ただ明確に言えることは、J&Jにはグローバルでの職務を得られる機会が存在しますし、特にIRDPの方々はグローバルに活躍するロールへのチャレンジが期待されています。実際にグローバルのキャリアに進んだ社員を見てみると、まずしっかりと日本で結果を出し、自身の武器や専門性を身につけ周囲の信頼を勝ち得ています。その上での想い=Aspirationを周囲に伝え、機会を獲得する準備と努力をしています。

J&Jが考える“グローバルリーダー”に求められるものとは

伊藤:

なぜMBAホルダーを求めているのでしょうか?

内山さん:

グローバルリーダーになるためには、大前提として「Global Perspective」や「Global Communication」、「Strategic Thinking」、「Business Acumen」等が必要です。

ただ、それだけでは十分ではありません。実際に、グローバルリーダーになるために最も重要なのは、繰り返しになりますが「リーダーシップ」です。そのため「IRDP」では、周囲を巻き込む力をお持ちの方や、新しいイノベーションを生み出し実行する推進力をお持ちの方を採用しています。そういった意味で、MBA や修士号を取得されている方は基礎となる素養を身に着けていらっしゃる方が多いと考えています。

また併せてお伝えしたいことは、当たり前ですが、グローバルリーダーになり得るのは「IRDP」として入社された方だけではないということです。全社員の誰にでもフェアに機会があり、入社後の評価は公平に行われます。「IRDP」だからといって下駄を履かせるという考えはありませんので、逆に自分の実力でチャレンジしたいと思われる方にお勧めしたいプログラムです。

伊藤:

期待は大きいが、フェアに判断しますよ、ということですね。御社が求めているグローバルリーダーの人物像を、もう少し詳しく伺えますか?

内山さん:

「グローバルリーダー」についての固定的な定義は、弊社の中にもありません。社内には色々なグローバルリーダーがいて、前に出て引っ張るリーダーだけでなく、支援型の後ろで支えるようなリーダーも存在し、そのバックグラウンドも様々。リーダーシップスタイルや考え方にはダイバーシティがあります。ですから、端的に表現するのはとても難しいですね。

ただ、個人的な意見にはなりますが、彼ら/彼女らには3つの共通点があると思っています。

まずひとつは、「成果へのコミットメントの高さ」です。リーダーとは、目標を掲げて皆を引っ張って成果を出していく存在ですので、その原点には成果を出すことへの執念があると思っています。2点目は、グローバルな環境下で発揮できる「卓越したリーダーシップ」です。国を越えて多様なメンバーを率い、目標を達成することを求められますので、その中で人と信頼関係を構築していくコミュニケーションスキルが必要ですし、文化や習慣の多様性への理解も大きな鍵になります。

3点目は、J&Jの中でよく使う言葉なのですが、「Agility(アジリティ)」ですね。弊社ではこの言葉を「変化に対して速いスピードで柔軟に対応する力」と考えています。事業環境はすぐに変わります。何らか変化が起きた際に、リーダーは柔軟に対応し方針を出す責務があります。まず状況を早くキャッチする、その中での判断ポイントを見極める、そして『Our Credo』に照らして意思決定をしていく…その繰り返しが、リーダーの仕事。ですから、「Agility(アジリティ)」は絶対的に必要な能力であると思います。

日系的な長期視点の育成と、外資系的な風通しのよさが共存

伊藤:

「IRDP」として採用される方の中には、ヘルスケアのバックグラウンドがない方もいらっしゃるとのことですが、どのような方々が入社されているのですか?

内山さん:

ヘルスケアの業界経験がなくとも、全く問題ありません。「IRDP」の先輩社員のバックグラウンドは、コンサルティングファーム、商社、旅行会社、金融など実に多様で、ヘルスケア業界出身者の方が稀なくらいです。

伊藤:

給与や評価制度に関して、差し支えない範囲で教えてください。

内山さん:

給与は、「IRDP」での入社者で一律ではなく、個々人のご経験や能力に応じて設定させていただきます。そして、「What(なにを達成したか)」「How(どのように達成したか)」の2軸について、それぞれ4段階で評価されます。年初に目標設定を行い、中間レビューを経て、年末に目標達成の程度を評価するといった仕組みです。2軸のうち「How(どのように達成したか)」に関しては、J&J独自の“Leadership Imperatives”という、J&Jの全社員に求められるリーダーシップ行動を定義したものに基づいて評価がなされます。

伊藤:

御社は、いわゆる“外資系大手”と呼ばれる企業ですよね。外資系企業への転職について、「安定性はどうだろうか」「長期に働ける環境なのか」という声を聞くことがありますが、実際のところはいかがですか?

内山さん:

感じ方は人それぞれですので一概には言えないことを前提にお話しますが、私は約8年間J&Jに勤めていますが、そういった不安はいっさい感じておらず、長期的に働ける、また今後も働いていきたい環境であると思っています。

会社の安定性については、20年以上連続で増収増益を達成しており、S&P(スタンダード&プアーズ)の格付けでもAAA(トリプル・エー)の評価をいただいています。ですから成長性や安定性には自信を持てます。またヘルスケア領域の中でも、冒頭に申し上げた通り、幅広いビジネス(一般消費者向け・医療用医薬品・医療機器・眼科領域製品など)を展開し、毎年のように新製品も多数発売されており、継続的な会社の成長を感じています。

一方で、仕事内容や組織は変化がとても速いです。同じことをやり続けるという意味での”安定”はなく、変化やチャレンジを好む方にフィットする環境ですね。

伊藤:

外資系企業と日系企業の中間のような会社、といわれることも多いそうですね。

内山さん:

はい、そう評されることはあります。いわゆる『Up or Out”= 昇進(Up)するか、そうでなければ退社(Out)するか』というカルチャーはありませんし、長期の視点で社員を育成する方針です。そのような点は一般的なイメージでは日系企業的といえるかもしれません。一方、社内の風通しの良さや、一人ひとりの裁量の大きさに関しては外資系的な風土です。

J&Jには社員が働きやすい様々な制度が整っています。産休・育休を経て復帰する社員や、介護をしながら働く社員が私の周りにも多くいます。近年は男性の育児休暇の取得も増え、今後も更に働きやすい環境が整っていくことが期待できます。

伊藤:

素晴らしいですね。育児はもちろん、これからの日本では介護の問題も大きくなります。何か生活に変化があっても、キャリアを続けていける仕組みがあるのは安心です。昨年からのコロナ禍の中で、社会全体の働き方にも変化が起きましたが、御社の場合はいかがですか?

内山さん:

昨今、急速に世の中に浸透した在宅勤務も、弊社ではコロナ禍の前から職種によって採り入れていました。例えば私の場合、毎週金曜日は在宅勤務をしていました。コロナの影響で、今はオフィスで勤務していた従業員も多くが在宅勤務をしている状況です。

ファンクションを超えた「社内転職」が可能。多様なキャリアの道

伊藤:

私はキャリアコンサルタントとして毎日様々なキャリア相談をお受けしているのですが、転職を希望する理由として「同じ仕事をずっとやっていて、このままでいいのかと思う。だから転職したい」といった声が少なくありません。職務内容の幅が広がらない、社内での“伸びしろ”がないことに、悩まれている方が多いんです。

内山さん:

長期的に働ける環境か否かを考える1つのポイントとして、「成長やチャレンジの機会」は重要だと思います。J&Jの従業員には成長意欲の高い人が多いので、成長が鈍化すると新しいチャレンジを求め始めます。

J&Jには「社内公募制度」があり、一定の条件をクリアすれば誰でもビジネス領域や職種、さらには国を越えて公募ポジションに手を挙げることができます。弊社には複数のビジネスセクターがあり、その中にも様々な事業部があり、社内に選択肢が多いことも特長です。よく「J&Jは社内転職ができる」という声を聞きますが、まさにそうだと思います。

私自身、営業職から人事職へ希望を出して異動した1人ですが、異動時は全く人事の経験も知識もない状態でした。人事職には中途入社者が多く、周りは人事の専門性を持った従業員がほとんど。それでも「チャレンジしてみたい!」という私の想いを尊重して、機会を与えてくれた会社の懐の深さには心から感謝しています。

伊藤:

社内転職ができる、特にファンクションを越えての異動ができるのはすごいですね。他にも何か御社ならではのプログラム等はありますか?

内山さん:

「社内公募制度」以外にも、特別なプロジェクトや3か月程度のショートタームアサインメント、業務外のボランティアやCSR活動など、様々なチャレンジの機会があるので、自分を成長させるチャンスには事欠きません。

私も社内のJapan Community Impact(社会貢献委員会)に属し、NPO団体様向けにワークショップを提供したり、One Young Worldというグローバルプログラムに2018年に参加してオランダへ行ったりしました。また、プロジェクトベースでインターンシップの立ち上げを経験し、それらがキャリアにおいても重要な財産になっています。

伊藤:

これまで様々な御社の特長や魅力について伺ってきましたが、ずばり、次のキャリアに「J&Jを選ぶメリット」は何だと思いますか?

内山さん:

1つ目は、成長機会にあふれる環境だということ。私自身、入社した時の自分と今は全く違います。ハードスキルはもちろん、物事の考え方、倫理観、人を巻き込む力などを高めることができ、人として成長できたと実感しています。そのような成長を求める方には、大変良い環境です。

2つ目は、社会的意義のある仕事ができること。自分の仕事や会社に迷いなく誇りを持てることは、とても幸せであると個人的に思います。

3つ目は、世界最大級のグローバルカンパニーの中で自身の仕事が与えうるインパクトの大きさ、ダイナミズムを感じながら働けること。かつ世界中の仲間と共に働けることですね。

伊藤:

ありがとうございます。最後に、これからJ&J様への応募を考えてみたいという方に、メッセージをお願いします。

内山さん:

MBA留学に行かれる方、MBA/Masterホルダーの方に限らず、どんな方も自分の人生をどう歩もうかと考える中で、キャリアを選択されると思います。色々とお話をさせていただきましたが、個人と企業、お互いにフィットするのが一番です。ご自身の本当の価値観に照らし合わせて弊社を見て、評価していただいて、もし琴線に触れるものがあれば、ぜひ応募いただきたいです。

私自身、会社は自分のやりたいことを実現するフィールドであって「会社に自分を捧げる」といったような感覚はまったくありません。この環境で実現したいことがあるか、成長が獲得できるかという視点で会社を選ぶべきだと考えています。

皆さんの目指す先とJ&Jの向かっている先がうまくリンクするようであれば、お互いにすごくハッピーなはずです。ぜひ正しく見極めて、J&Jでのキャリアも考えていただければ嬉しいです。


伊藤:

本日は、貴重なお話の数々をありがとうございました。

ジョンソン・エンド・ジョンソン日本法人グループ様は、毎年「IRDPサマーインターンシップ」を実施されています。

「サマーインターンシップ」に関する“よくある質問”にもご回答いただきました。

Q.

J&J様のサマーインターンシップの期間は、どのくらいですか?

A.

8~12週間です。

Q.

どのような内容に取り組むのでしょうか?

A.

サマーインターン用の架空のお題ではなく、実際の業務やプロジェクトがアサインされます。またインターン生の皆さんのご希望やバックグラウンド等に応じ、一人ひとりにカスタマイズされた内容が準備されます。最終週には最終プレゼンテーションという形で、関係者に成果を英語で発表いただきます。

Q.

過去にアサインされた業務事例/プロジェクト事例を教えていただけますか?

A.

以下のような内容に、実際に取り組んでいただきました。

  • 顧客とのリモート面談推進に関する戦略立案
  • 上市前製品のポテンシャル分析および製品機能提案
  • 特定製品の販売促進戦略の立案
  • 配属部署の価値を最大化するためのプラン提案  など

Q.

メインの業務やプロジェクト以外にも、プログラム等はありますか?

A.

インターンシップ中には、ご希望に応じてJ&J社員とのネットワーキングの機会や社内イベントへの参加機会が提供されます。業務のみならず、J&Jという会社や文化を感じていただけるような機会を提供しています。

Q.

リモートでの参加(海外からの参加)は可能でしょうか?

A.

原則として、海外からのリモート参加はお受けしておりません。日本国内からの参加をお願いしています。一方、日本国内でのリモートインターンは行っており、ご希望・ご事情等を鑑み、働く場所については柔軟に調整させていただいています。(COVID-19感染拡大の際には、完全リモート開催のケースもありました。)

Profile

内山さん

Talent Acquisition Team

2013年4月にジョンソン・エンド・ジョンソン日本法人グループ メディカル カンパニーへ新卒入社し、医療機器営業職として東京エリアを担当。その後、2017年1月から人事部Performance & Developmentチームへ異動し、人材開発業務を担う。2019年10月よりTalent Acquisitionチームへ異動となり、現在は戦略的採用領域(MBA/Master採用、データサイエンスインターンシップ採用等)に携わっている。

インタビュアー/担当キャリアコンサルタント

伊藤 嘉浩

株式会社アクシアム 
取締役/エグゼクティブ・コンサルタント

伊藤 嘉浩

2008年、アクシアムに参画。エグゼクティブ・コンサルタントとして、経営者やプロフェッショナル人材、MBA、若手・次世代ビジネスリーダーまで、幅広い年齢層へのコンサルティング、キャリア開発、紹介実績あり。アクシアム参画前は、商社にてアパレルブランドの輸入販売や海外事業開発を手掛け、新規事業の立ち上げと事業の黒字化を達成。事業計画策定、商品企画、マーケティング、リテールマネジメント、組織開発、生産管理などの経験を持つ。海外事業開発をはじめとする“実業経験を持つキャリアコンサルタント”として、個人のグローバルなキャリア、イノベーティブなキャリアの実現を使命とする。

日本キャリア開発協会認定 キャリアディベロップメントアドバイザー(CDA)