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【緊急アンケート】海外MBA採用状況/ビジネススクールの現状 結果公表

※2020.5.29 追記・更新※
新たな情報をお寄せいただいたため、一部、ビジネススクールの情報を追記・更新しました。

新型コロナウイルス感染拡大の影響を受け、キャリアマーケットにおいても不透明感・不確実性が増している現在。海外MBA採用企業/海外MBA合格者・留学生の双方から、例年以上に壮行会・インターンシップなどのキャリアイベントの実施状況や、ビジネススクールそのものの今後の対応について、情報が得にくいとの声が聞かれます。

そこで、1993年の創業以来、MBAの採用/就職支援を行ってきたアクシアムでは、採用企業と留学生の双方に、以下の緊急アンケートを実施いたしました。

決して全企業/全校を網羅できているものではなく、回答をお寄せいただいた数社・数校の情報ではありますが、参考にしていただければ幸いです。

また大変な状況の中、急遽アンケートにご回答くださった各企業様、留学生の皆様には、深く感謝申し上げます。

【海外MBA人材 積極採用企業へのアンケート】

 ※敬称略 ※9社から回答あり

Q1.2020年は海外MBA合格者向けの自社開催の「壮行会」等を実施される予定でしょうか?
はい 3社(ユニゾン・キャピタル株式会社、匿名希望2社)
いいえ 5社(日本イーライリリー株式会社、株式会社 野村総合研究所、匿名希望3社)
検討中 1社(匿名希望)

Q2.Q1で「はい」とお答えになった企業様にお聞きします。壮行会の開催日ならび実施方法はどのようなものでしょうか?
実施方法:WEB 3社(ユニゾン・キャピタル株式会社、匿名希望2社)

Q3.2020年のサマーインターンシッププログラムは実施される予定でしょうか?
はい 6社(ユニゾン・キャピタル株式会社、日本イーライリリー株式会社、株式会社 野村総合研究所、匿名希望3社)
いいえ 1社(匿名希望)
検討中 2社(匿名希望)

Q4.2021年のサマーインターンシッププログラムの採用活動は、今年される予定でしょうか?
はい 6社(ユニゾン・キャピタル株式会社、日本イーライリリー株式会社、株式会社 野村総合研究所、匿名希望3社)
いいえ 0社
検討中 3社(匿名希望)

Q5.Q4.で「はい」とお答えになった企業様にお聞きします。募集開始はいつ頃の予定でしょうか?
・2020年6-9月、2021年6-9月(日本イーライリリー株式会社)
・2020年11月頃(株式会社 野村総合研究所)
・2020年11月頃(匿名希望)
・2020年 秋頃(匿名希望)
・2020年9月頃(匿名希望)
・特に決まった開始時期は決めておらず、応募頂ければそのタイミングで選考(ユニゾン・キャピタル株式会社)

Q6.2021年、または2022年のMBA新卒のフルタイム採用について、方針はお決まりですか?
・例年通り行う予定 5社(日本イーライリリー株式会社、匿名希望4社)
・昨年度の方針はあるが、コロナ禍を受け、再検討中 (株式会社 野村総合研究所)
・Management Associate Programがあり、このプログラムに、MBA新卒の方には応募いただける。ただし、2021年4月入社をターゲットに採用を進めていたが、現在は採用活動一時休止中。(匿名希望)

【海外ビジネススクール留学生へのアンケート】

 ※各校の日本人会等にヒヤリングを実施 ※9校の在校生から回答あり ※15か月以上のプログラム実施校を「2年制」として表記

Q1.現在の在校生の皆様への、学校側の対応はどのような状況でしょうか?(休校、オンライン授業、等)

<米国・2年制・A校>
・春学期の授業(3月後半~5月)はすべてオンラインへ移行。
・夏学期(7月~8月、多くの学生は夏休みをとるが、Wディグリーの学生等一部授業をとる学期)はオンラインでの実施が決定。
・MBAのプレターム(8月半ば)はオンラインで実施が決定。
・秋学期(9月~)対面の授業の実施となるかは現時点では不明。州政府の要請・州内の教育機関と対応と足並みを合わせることが予想される。
・この春卒業するClass of 2020について、追加の学費の徴収なく、卒業を秋学期にずらせるようになった(卒業要件に必要な単位の取得を遅らせることが必要)。

<米国・2年制・B校>
・授業についてはオンラインで実施。

<米国・2年制・C校>
・オンライン授業で対応。

<米国・2年制・D校>
・3/9週にオンライン授業への移行がアナウンスされ、3/23週よりオンライン(Zoom)で全ての授業が行れてる(やはり授業の臨場感はやや欠けるが、出欠・発言の管理や、資料共有・少人数グループの設定等は全てZoomでできるため、特段支障はなく進んでいる)。

<米国・2年制・E校>
・自校はSemester制度ではなくMinister制度を採用している。ちょうど最終学期(3月中旬~5月頭)が始まる直前にCOVID-19が広まり始めたため、すべてオンライン(Zoom)での授業となった。また、学校へ行くことも基本的には禁止。自国に帰っている学生もおり、学校は時差の影響を考えてすべての授業を録画し、いつでも授業を録画で見られるようにもしている。

<欧州・1年制・F校>
・キャンパスは閉鎖中であり、全授業がオンラインで実施。

<欧州・2年制・G校>
・政府の非常事態宣言に伴い、3月半ばからすべての授業、行内イベントをオンライン(Zoom)で取り行っている。

<欧州・2年制・H校>
・オンライン授業に移行。夏季以降、徐々に教室での対応に切り替え予定。一部授業は、通常時期にオンライン講座/夏季集中講座/来年度受講、で選択可能となった。また、生徒の一部から授業料返金の活動が起こり、学校側は追加のオンライン講座を提供するなどして、対応に苦慮している。

<アジア・2年制・I校>
・基本的にオンラインでの授業を実施。感染は収まり始めており、健康状態に関する書類をオンライン提出すれば、夏学期にはface to faceの授業にも参加できるような仕組みを検討しているよう。
※2020.5.29 追記・更新※
・在校生、新入生とも対面での授業(従来通りの授業スタイル)となる見込みです。

Q2.次年度の新入生への授業の提供予定、見込み等はいかがでしょうか?

<米国・2年制・A校>
・プレターム(8月半ば)はオンラインでの授業の提供が決定しており、秋学期は現時点は対面授業か不明。
・新入生が授業開始までにビザを取得できない場合は、入学延期が認められていると耳にしている。

<米国・2年制・B校>
・状況は流動的で今後変更の可能性は十分にあるが、秋学期はオンキャンパスで授業、というスタンスのよう。

<米国・2年制・C校>
・通常より1か月遅れで新学期を開始予定。また現時点ではIn personとオンラインの双方のフォーマットを提供できるように準備している。

<米国・2年制・D校>
・新入生は、希望する場合は、入学を2021又は2022年に後ろ倒しする選択肢が与えられるとのアナウンスがあった。回答期限は6/1を予定しているため、定員人数はその段階である程度見えてくることになりそう。
・今年の秋学期は、授業は提供する予定で、具体的な形式(教室又はオンライン)については、なるべく学期開始に近い時期まで状況を見て見極める方針のよう。確定するまでに8月上旬あたりまでかかりそう、との案内が学校内では出ている。
・通常通りキャンパスで行われる場合、日本含め海外から来る学生は渡航の準備が必要なため、それも勘案しながら検討を進めていく、とのこと。

<米国・2年制・E校>
・翌学期の対応については、現在学校側で検討中。可能性として学校から挙げられているのは、1)通常通り、2)数週間遅らせての学期の開始、3)秋学期もオンラインでの授業、となっている。一方で、まだ学校側も決めかねているようで、今後の対応は流動的。

<欧州・1年制・F校>
・現状では各政府の対応が定まっていないため何とも言えないが、キャンパス開校の許可が出れば通常通りプログラムをスタートし、そうでなければ現状のようにオンラインでの授業を開始することになりそう。

<欧州・2年制・G校>
・Class of 2022の受け入れについては、今のところ通常通り2020年9月を予定している。

<欧州・2年制・H校>
・新入生へは予定通り、授業提供する計画と聞いている。先日、日本人学生に匿名アンケートを行ったところ、半分の学生は渡航自体まだコロナの影響を見て検討中との回答があった。

<アジア・2年制・I校>
・現時点ではオンラインがメインのようだが、face to faceの再開も検討している。状況次第でonlineとface to faceの両方で提供となるのではないか。
※2020.5.29 追記・更新※
・在校生、新入生とも対面での授業(従来通りの授業スタイル)となる見込みです。

Q3.その他、在校生の皆様のサマーインターンシップについて等、影響を受けていることがあればお願いいたします。

<米国・2年制・A校>
・米国では、実施の見送りや、完全オンラインでのインターンシップの実施を決定した企業がみられる。
・日本で開催されるインターンについては、予定通りとなるかオンラインとなるかまだ分からないとの話を耳にした。

<米国・2年制・B校>
・多少の日程の変更はあれども、インターンシップの機会は引き続き提供されている模様。

<米国・2年制・C校>
・インターンシップは、基本的には中止・延期・リモート形式での開催の3種に分けられるのではないか。日本で行われるインターンは、多くが延期されているという印象。
・全体的に将来の見通しの不透明感は強く感じている(私費・社費問わず)。

<米国・2年制・D校>
・数字は特に公表されていないが、インターンシップがキャンセルになった、あるいはインターン又はフルタイムのポジションが見つかりづらい状況となり、影響を受けている生徒は多数いるものと思われる。
・学校の取り組みとしては、卒業生のネットワークを通じて採用の支援を呼びかけているほか、インターンの代わりとなる夏期講習(Flatiron Schoolと連携して提供するData Science Program等)や事業立ち上げのための支援金などを提供していく予定のよう。

<米国・2年制・E校>
・サマーインターンシップについては、オファーを受領したにも関わらずキャンセルとなった学生も出ている。
・自校の日本人学生は社費生が多く、自社の米国支店などで夏を過ごす予定の者が多かったが、それも今はペンディング状態となっている。
・米国でサマーインターンシップをするためにリクルーティングしていたが、突然最終面接を断られてしまう例があった。
・学校側でサマープロジェクト等を用意してくれそうなので、最悪の場合、そういったものに参加する選択もある。

<欧州・1年制・F校>
・業界・業種にもよるが、当然ながら採用を絞る企業は増えている印象。また、選考についてはすべてオンラインで実施されている状況である。

<欧州・2年制・G校>
・日本人学生Class of 2021については、一部オンラインで夏のインターンを実施する企業がある。企業側にとっても初めての試みにつき、どれほど実りのあるインターンとなるかは懐疑的。
・日本人以外のClass of 2021においては、一部インターンがキャンセルされたり、募集活動を休止していたりする企業もあり、影響は大きいと考えられる。
・よいニュースとしては、一部大手コンサルティングファームでは、インターンに参加せずとも10週間分の給料を支払ううえに、full time offerも出されており、至れり尽くせりで恩恵を受けている学生もいる。

<欧州・2年制・H校>
・一部のサマーインターンシップ(日本・海外)はキャンセルになったとの話を聞いた。
・来年、米国へ交換留学できることになったものの、コロナの状況次第で悩んでいる学生がいる。

<アジア・2年制・I校>
・日本人在校生の中には、現地にオフィスのある日系PE/コンサルでインターンの機会が得られた学生がいる。一方、海外の学生は苦戦しているとの話も聞いている。

株式会社アクシアムについて

1993年9月設立。次世代ビジネスリーダーのキャリア構築を支援するサーチファーム。人材紹介事業、キャリア開発サイト(http://www.axiom.co.jp/)を運営。MBAを始めとする国内外の大学院修了者への転職支援に数多くの実績をもつ。単なる「転職」ではなく戦略的キャリア展望を持った『「展」職』を提唱し、キャリアコンサルティング、セミナーの企画運営などを通じ、日本を担う次世代ビジネスリーダーのキャリアを創出している。

本件に関するお問い合わせ先

株式会社アクシアム 担当:舩津(ふなつ)
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